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この連載は、「情報リテラシーを身につけ方」を伝えるために書いている。そして、情報リテラシーを身につけるためには、「美的感覚」がだいじであり、まずはそれを身につける必要がある――と説明した。
では、どうすれば美的感覚を身につけられるのか?
それは、「美しいもの」を見ることによってなのだが、では、その見るべき美しいものを選ぶにはどうすればいいのか?
実は、そこでも結局美的感覚が必要になってくる。話が堂々巡りなのだ。
以前、ホームレスがハローワークへ行って仕事を見つけようとしたところ、「就職するには住所が必要だ」と言われた。そこで不動産屋に部屋を借りに行ったのだが、今度は「部屋を借りるには就職している必要がある」と言われた。
そうして堂々巡りに陥り、二進も三進もいかなくなったという笑えない笑い話があるのだが、それと似た状況といえよう。美的感覚は、けっして大袈裟ではなく人の生き死にを決定づけるだい
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