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今回は、「自分はなぜ生きているのか?」という哲学的な設問について、その解答を徹底的に考えてみたい。なぜなら、これを考えることによって哲学する力が鍛えられ、そうなれば「正解はない」という考え方が決定的に誤っていると、やがて理解できるようになるからだ。
ただ、そこで注意したいのは考えるときにメタレベルに逃げるなど、論点をずらさないようにすることだ。そこで論点をずらすと、思考が寸断され、考える力が養われない。
そのためここでは、どこまでも真正面から、愚直にこの問題について考えていく。また、その考え方のメソッドも、できうるかぎりつまびらかにしていきたい。
まず、「自分はなぜ生きているのか?」という問いに直接的に答えるとするならば、「生まれてきたから」というものになる。かつて母親の胎内に宿り、またそれ以降、死という状態に至っていない――だから生きているのだ。
そう考えると、ここでさらなる疑問が湧き上
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