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人間は、間違う。これは他の動物にはないきわめて個性的な特徴だ。
例えば、人間はぶつかる。物にもぶつかるが、人間同士もぶつかる。何にもぶつかったことがない人間は、この世に一人もいないのではないだろうか。
それに対して、鳥はぶつからない。もちろん、ごく希にぶつかる鳥もいるが、それは高速で走る電車や車だったり、あるいは透明なガラスだったりと、かなり避けがたいものに限る。自然のものはもちろん、鳥同士ぶつかるということはまずない。だから、死ぬまで何にもぶつからない鳥も少なくないだろう。
これは当たり前のように思える一方、驚くべきことでもある。なぜなら空というのは三次元だから、前後左右だけではなく上下にも気を配らなければならない。それゆえ、ぶつからないことの難易度は人間よりも格段に高い。それにもかかわらず、鳥はぶつからないのだ。
それに対し、人間は基本的に地表を二次元的に移動している。それにもかかわら
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