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ぼくは、かなり前から「これからは『三つの間』が重要になる」と考えている。
「三つの間」とは、それぞれ「空間・時間・人間」だが、このうち、意外と軽視されがちなのが「空間」だ。
「三つの間」とは、それぞれ「空間・時間・人間」だが、このうち、意外と軽視されがちなのが「空間」だ。
ぼくは、数年前にとある友人の部屋に行って驚いた。それは、部屋が真北を向いていたことだ。そのうえ、窓も非常に小さかった。
おかげで、真冬のその時は信じられないくらい寒かった。これはけっしてオーバーな表現ではなく、外よりも寒かった。温室効果ならぬ「冷蔵庫効果」が働いて、壁も床も机もベッドも、触れるものみな氷のように冷たかった。
おかげで、真冬のその時は信じられないくらい寒かった。これはけっしてオーバーな表現ではなく、外よりも寒かった。温室効果ならぬ「冷蔵庫効果」が働いて、壁も床も机もベッドも、触れるものみな氷のように冷たかった。
そのため、部屋の中でもコートを脱ぐことができなかった。また、暖房をつけても暖まるのに時間がかかるため、電気代もバカにならないという話だった。
それで、「なんでこんな最悪な部屋に住んでいるのか?」と聞いたところ、「1日で決めたからだ」という。引っ越すための時間がなくて、その日不動産屋から見せてもらった3つの部屋のうち、最も気に入った部屋にしたのだという。ちなみに彼は、駅までの距離と家賃を重視していたため、その北向きの部屋を選んだとのことだった。
しかし、こんな意識ではおそらくこれからの人生は乗り切っていけないだろう。これからは「空間」がますますだいじになる。そこでどういう「時間」を過ごすのか、あるいはどういう「人間」と過ごすかが、人生のクオリティを決めるのだ。従って「空間」は、上記「三つの間」の中でも、特に基幹的な役割を果たすことになるだろう。
そういうわけで、ぼくはずっと空間について考えている。特に、住む場所についてずっと考えている。そうして、時間を見つけては不動産サイトやGoogle マップを眺め、空間というものの研究を重ねてきた。
その中で、自己流ではあるものの東京の不動産事情などについて、いくらか思うところや発見することもあったので、今日はそのことについて書く。
そのうえで、もし東京で住む場所を探しておられる方がいたとしたら、参考にしていただけると幸いである。
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