我々は、道徳に支配されている。例えば「自立しなければいけない」という道徳がある。この考えに反対できる人はほとんどいない。従って、ほとんどの人が、自立を目指す。

しかしながら、この世の中で、有史以来「自立」に成功した人間は一人もいない。誰もが、社会や世界に寄生している。だから、「自立しなければいけない」というのは、土台無茶な目標なのだ。もっというと、端的に嘘である。

その大嘘を信じながら、多くの人が生きている。おかげで、多くの人が、生きづらさを感じている。それは当然だ。なにしろ実現不可能なことを目標としているのだから、上手くいくわけがないのだ。

そして目標が上手く達成できないと、人は心身が病気になったり、最悪の場合は死んだりする。実際、多くの人が、道徳の嘘に騙されて死んでいる。

なぜそんな不条理なことが起きるのか?

答えは単純で、人を「淘汰」するためだ。淘汰は、人類全体が種として存続するため