ハックルベリーに会いに行く
マンガのはじまり:その4(1,694字)
日本社会は同調圧力が強い。それは人口密度が高いからだ。昔から、狭い村落に寄り固まって生きる必要があった。農作物が豊かな割に、耕作地が狭いためである。
そのため、一人でも和を乱す者がいると、村落全体の存続が危ぶまれた。だから、異端児は排除する必要があった。出る杭を打つ必要があった。
そこで、同調圧力を極限まで高め、いわゆる「村社会」を構築した。そこからはみ出る者は村八分にし、なんなら実際に殺す場合さえあった。
そういう社会は、しかし端的に息が詰まった。そこで、息抜きとして「戯」というものの価値が高まった。「ふざける」という在り方が必要不可欠となった。
ただ、ふざけることは難しかった。やりすぎると、和を乱して村八分にされかねない。しかし、穏便なのもつまらない。ちょうど良い加減や、卓抜したアイデアが求められた。
そこで、ふざけることを「考える」のではなく、「習う」という習慣が生まれた。個々人が独
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