ハックルベリーに会いに行く
マンガのはじまり:その25(1,893字)
1929年、一平塾に杉浦幸雄が参加する。杉浦は後に、独特のお色気描写が特徴の「風俗漫画」で名をなす。なんと90歳を超えるまで雑誌連載を持つなど、生涯を現役として過ごした。
杉浦は、1911年の生まれで2004年に91歳で亡くなっている。近藤は1908年の生まれなので年は近藤の方が3つ上なのだが、2人は馬が合って親友になった。そして2人とも一平の最も熱心な弟子になった。一平の家に入り浸っては、一平との会話に興じたりご飯を食べさせてもらったりした。
そんな2人の前にほどなくして横山隆一が現れる。横山も一平塾に参加したのだ。彼は紆余曲折を経た後に一平塾に参加するが、塾生たちがあまり漫画の話をしないため、塾自体はすぐに離れてしまった。それでも、後述するが近藤や杉浦とのつき合いはこの後長くなる。
横山は、一平塾の中で突出した才能の持ち主だった。かわいらしいタッチの絵と笑いのセンスが秀逸で、後に「フク
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