
石原莞爾と東條英機:その72(1,685字)
東條英機は、1936年12月1日に中将に昇進する。それからちょうど4ヶ月後の1937年3月1日、板垣征四郎の後任として関東軍参謀長に就任する。
ちなみに板垣は広島方面に展開する第五師団の師団長となる。さらに1年後の1938年6月3日、陸軍大臣に就任するのであった。
東條は、奇しくもこの板垣のスリップストリームに入るような形で出世していく。この後一人(畑俊六)を挟んでから、2年後の1940年7月22日に、東條自身も陸軍大臣に就任するからだ。つまりこの頃の東條は、板垣のナンバーツーのような立ち位置にもいたのだ。
その意味で、板垣は石原莞爾のボスであり盟友でありつつ、東條英機のボスでもあった。石原と東條を研究するこの連載においては、極めて重要な人物であるといえよう。
そしてこのことから分かるのは、石原と東條には、どこまでいっても奇妙な共通点が見受けられるということである。ただし両者は全く似ていな
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