1960年代から徐々にコンピューターが人間の仕事を奪っていった。それは鉄道から始まった。自動改札もそうだがその前に、特急の指定券発券システムがあった。これを「マルス」という。

鉄道の指定席を全国どこからでも発券できるようにするため、全国の主要な駅に通信網を張り巡らせた。そうしてできたのが「みどりの窓口」だ。これはインターネットに先駆けて作られた、実に画期的かつ驚異的なシステムだった。

このシステムができるまで、指定席券はどのように発券していたのか? それは情報を人力(電話など)で一箇所に集約して、重なりや漏れがないように塩梅していたのだ。なんともご苦労なことである。時間も労力も電話代もかかる。

この複雑な作業を通信網とコンピューターのプログラムでできるようにした。そうしたところ、費用も大変さも一気に激減した。だから、その便利さに人々は驚愕した。そうして、たとえ人間の職を奪おうとも、もう後戻