
1994:その46(1,770字)
今考えるとぼくがケータイを持ち始めたのが1994年だった。そして1994年は最初の妻とつきあい始めた年でもある。つまりぼくにとってはケータイと恋愛が強く結びついていた。そういう人間は、ぼくだけではなかったはずだ。
ぼくは26歳だった。25歳までつまり1993年まではケータイのない生活だったが周囲の諸先輩はすでにケータイを持っていた。ぼくの師匠である秋元康が『ポケベルが鳴らなくて』というドラマをプロデュースし主題歌の歌詞も書いたのが1993年である。
このドラマは、視聴率はいまいちだったが、主題歌はスマッシュヒットを記録した。主演の裕木奈江が視聴者の反感を買いバッシングされた。不倫の話だったのだが、裕木奈江が男を誘惑するという話だったので、女性からの嫌悪感が募ったのだ。
話が逸れたが、問題はポケベルである。このとき、裕木奈江が演じた若い女性が年上の妻子ある男性と不倫関係に陥る。その際の連絡手
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