abcさん のコメント
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そろそろこの連載も終盤に近づいてきた。
1994年は今から31年前である。そのときぼくは26歳だった。26歳になる年だった。その年に何が起きたのか、振り返ってみたい。
ぼくは1991年に大学を卒業して社会に出た。秋元康さんの会社で最初の1年はADをしていたが、1992年度つまり1992年の4月から放送作家見習いに転籍して働き始めた。
放送作家見習いは会社員ではないから文字通りの丁稚奉公だ。会社に寝泊まりしてみんなの手伝いなどをしながら、ご飯を奢ってもらったり細かな仕事をもらったりして食いつないでいた。
当時はとにかく金がなかったが、それだけに歯を食いしばって頑張っていた。1992年も1993年もなかなか芽は出なかったが、それでも石にかじりついて飛躍のチャンスをうかがっていた。
そんなぼくに転機が訪れたのは1993年の暮れである。つまり放送作家見習いを始めてから1年と9ヶ月が経過したときだ。

『もしドラ』作者の岩崎夏海です。このブロマガでは、主に社会の考察や、出版をはじめとするエンターテインメントビジネスについて書いています。写真は2018年に生まれた長女です。
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