「新しい時代」がもう来ている。それは組織社会の終焉だ。企業の終わりである。代わりに個人時代の始まりだ。そして能力主義を超越した「超能力主義社会」になる。

その超能力の主役は「非言語能力」だ。非認知能力といってもいい。なぜなら言語や認知は、コンピューターに取って代わられるからだ。

これによって人間関係の在り方も変わる。近代革命以降は広く浅くだった。近代社会が深まるに連れ、人間関係はどんどん希薄になっていった。

その究極の姿が今の都心を走る満員電車である。山手線のターミナル駅では毎日何万人もの知らない人と出会うが、彼らとの関係は驚くほど希薄である。皆ほとんどいないものとして素通りしていく。

しかしこれからは「狭く深く」なる。これまでは、全く気の合わない会社の同僚やクラスメイトとも上手くつき合わなければならなかった。そのためのプロトコルが開発された。いわゆる「マナー」である。

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