かなり大ざっぱに言うと、江戸時代まで人々は本質的に生きていた。しかし明治になって機械と生きるようになった。そのため機械人間にならざるをえなかったが、人口は増えたし経済的にも豊かになった。

しかし20世紀の後半から、大きくは地球環境の破壊による影響で、近代社会には徐々に終止符が打たれていった。そこから人口減少社会が始まり、これから「大淘汰」の時代に入りつつある。

ここにおいて、機械人間の居場所は完全に潰えた。これからの人類は、再び本質的に生きなければならなくなった。

本質的に生きることと「大淘汰時代」とは相性がいい。なぜなら本質的に生きることの一つは「死を肯定する」ということだからだ。これは「大淘汰時代」に最も必要な考え方になる。

そして皮肉なことに、「大淘汰時代」では死を否定した者から淘汰され、死を肯定した者だけが生き残る。その意味でも、もし生き残りたければ、本質的に生きる以外に道