
どう「住む」か?:その2(1,705字)
前回、「住む」ということにおいて最も重要なのは「外部との関係性」と述べた。そのことを踏まえると、住む上で最も重要な「場所」というのは、それを「司るところ」ということになる。
そうなると、答えはおのずから「玄関」となる。なぜなら玄関こそ、内部と外部をつなぐ最も大きなパイプだからだ。その接点なのである。
ところが、玄関を意識している者は少ない。なぜなら、玄関は滞在時間が少ないからだ。水が通るパイプのように、すぐに通過してしまう。一日のうち、1分もいないのではないだろうか。
それに比べると、ベッドルームは8時間。それ以外の居室も2、3時間は滞在する。だからどうしたってそちらの方を重視する。そうして玄関は必要最小限に抑える場合が多い。
しかしながら玄関は、もしそこが詰まるととたんに機能不全を起こす。それはパイプが詰まったトイレのようなものだ。単純に使えなくなる。住む場所としての用をなさなくな
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