
どう「住む」か?:その3(1,651字)
皆さんにも家があるだろう。持ち家でも賃貸でも、一軒家でも集合住宅でも、そこに住んでいる以上、どこにも必ず玄関はあるはずだ。
いや、およそありとあらゆる建物に玄関はある。建物における玄関有無のパーセンテージは100といっていい。どんな建物、どんな家にも絶対に玄関はある。
それにもかかわらず、99%の人が玄関について真剣に考えたことがない。建築家はさすがに少しは考えるだろうが、一般人が真面目に「玄関論」について熱く語るのを聞いたことがない。議論を聞いたこともない。皆玄関の存在は知っているが、それについて語る言葉を一つも持っていないからだ。言葉どころか、意識すら持っていないだろう。
玄関論についてわずかに持っているとすれば、それは「狭さ」に関してだ。狭い玄関の場合、少なからずの人がその不便さは意識する。「この玄関、狭くて使いづらいなあ」とは思う。
ところが、肝心なのがここからで、思うだけで、
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コメント
コメントを書くそういえば縁側の絵はたくさんネット上に転がっているのに玄関を中心に据えて描いた絵っていうのはほとんど見たことないですね。玄関の描かれた絵ならあるけど、それが主役ってのはほとんどない
>>1
昔の日本家屋は立派な玄関があって時代劇ではたびたびそれなりのシーンで使われていましたね。銭形平次が家を出る時、火打石の火をかけてもらったりとか。