住むという上で、いやそもそも生きる上で、「自分を俯瞰で見る力」というのはとても重要である。

ぼくは長年「頭の良さの定義とは何か?」ということを考え続けてきた。その結果出た答えは「どれだけ俯瞰で物事を見られるか?」というものだ。俯瞰で見られれば見られるほど、頭がいいということになる。

これをここでは「俯瞰力」と名づける。俯瞰力は、先天的に決まる部分もあるが、後天的に育む部分も大きい。そして育む上で重要なのが「星を見ること」である。なぜなら星を見ることによって、逆に「星から見られること」を空想しやすくなるからだ。自分も宇宙の一部だと実感しやすい。

翻って、現代では星が失われた。だからこそ、現代人は俯瞰力が以前より衰えた。
俯瞰力が衰えるとどうなるか? それは世界が上手く認識できず、精神に不調を来すようになる。現代に精神病や発達障害が多いのは、まさにこの「星離れ」が原因である。

だから、