世の中には本質的な生き方と非本質的な生き方がある。これをあえて一言で定義すると、本質的な生き方とは「長期的利益」に主眼を置く生き方で、非本質的な生き方とは「短期的利益」に主眼を置く生き方である。

落合博満氏は、多くの場合で(取り分け野球で)長期的利益を追い求めていた。だから長い現役生活を過ごせたが、監督になるととたんに短期的利益を追求した。それゆえ自身が監督の間は勝てたがチームがボロボロになって、その後の長い低迷につながった。多くの人が指摘しないが、落合博満氏以降の中日が勝てないのはほとんど落合氏のせいである。彼がチームの在り方を根底から腐らせたのだ。

宮崎駿氏は多くの場合で長期的利益を取る。だから初期の映画がなかなかヒットしなくて苦労した。そこで鈴木氏と出会った。鈴木氏は基本的には長期的利益に足場を置いているが、いざというとき万引きのように短期的利益を盗むことができる。自分の寿命をい