今回から建築の学び方について連載で書いていきたい。

なぜかというと、これからの時代は誰にとっても建築がだいじになると思うからだ。建築――特に住む家は、当たり前の話だが人生の良し悪しに大きく影響する。
しかしこれは当たり前すぎて、あらためて論じられない。見過ごされがちである。皆当たり前に思っていることだけに、無意識化され、流されてしまっているところがある。

そこでこの連載では「いい建築」について意識化し、それを体系的に自分の生活に採り入れていくということを目指したい。そのためのメソッドを提供したい。

それは、ぼく自身が今、新しい家を建てているのだが、その中で気づいたことがあるからだ。何かというと、ぼくは家で失敗したことが一度もない――ということだ。これまでに14の家に住んだが、どれも文字通り「住めば都」だった。

だから、新しい家を建てるときにも「これまでの家では実現できなかったことを