ハックルベリーに会いに行く
この連載は石原莞爾と東條英機という二人の人物を通して第二次世界大戦、あるいは戦前の日本を理解しようという試みである。それを理解することで、明治維新以降の日本、あるいは世界を知ることを目的としている。それを知れば、人間とは何か、あるいは人間が構築してきた社会や歴史とは何かということも、大きく俯瞰することができるようになるのではないだろうか。
石原莞爾と東條英機が生きた時代、すなわち19世紀終盤から20世紀半ばにかけては世界が煮詰まっていた。それはパンドラの箱が開いたようなもので、科学の進歩によってこれまでできなかったさまざまなことができるようになったからだ。
そのできるようになったことと、まだ中世を引きずっていた当時の社会体制は合わなかった。だから急ごしらえで「近代」が作られたが、それを実社会にマッチさせることはなかなか難しかった。トライアンドエラーがくり返されたが、エラーの惨禍があまり
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