ハックルベリーに会いに行く
前回は「映画と建築は似ている」という話をした。それは両者とも「空間のダイナミズム」を追求しているからだ。中でも宮崎駿監督は、空間のダイナミズムを追求する映画を一貫して作り続けてきた。
そんな宮崎監督の中でも最も建築的な映画が『耳をすませば』である。これは正確には監督が近藤喜文氏だが、宮崎氏が脚本・絵コンテに加え詳細なイメージボードも描いたので、ほとんど氏の作品と言っても過言ではない。いや、監督を近藤氏に任せた分、より宮崎氏の空間のダイナミズムを追求する姿勢が全開になっている。
この映画では、実にさまざまな形で建築のダイナミズムが追求・展開される。まるで宮崎氏が「空間のダイナミズムにどこまで迫れるか」に挑戦したかのような作品だ。
そして、その挑戦に成功した作品である。この映画では、空間のダイナミズムが極めて高いレベルで展開されている。それは世界の名作建築に勝るとも劣らない。
従って、も
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