ハックルベリーに会いに行く
戦争が始まってから、東條英機には二つの大きな変化が訪れた。
一つは、人気者になったこと。すぐに、日本国中が熱狂的に東條を支持し始めた。英雄として神格化された。このまま行けば、乃木や東郷と並んで、東條神社ができることも間違いないという勢いだった。
もう一つは、この東條人気に伴って権力も集中したこと。元々東條は官憲やスパイ組織と相性が良かったので、陰謀を使って自分の立場を作ることに長けていた。そういう裏の支配力に加え、表の支配力も身につけたのだ。国会でも東條に権力を集中させるという決議がなされた。これで東條は裏に加えて表も支配することになった。
こうして独裁体制が誕生し、これをもって戦後、東條はヒトラーになぞらえられることになるのだが、しかし東條の権力は、あくまでも国民の圧倒的な人気があってのものだった。これがなければ存続できないことは、他ならぬ東條自身が誰よりも分かっていた。
だから
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