秋に入ってから池田高校は「確変」する。負けなくなったのだ。勝ち続けるようになった。

秋季大会は2回戦からの登場となった。この試合を小松島に8-2。早くも準々決勝となる3回戦を富岡西に10-3で7回コールド。準決勝を鴨島商に11-2。そして決勝を鳴門工に3-1で勝利する。そうしてさわやかイレブンの2年生メンバーが主力として戦った4年前の1974年以来、2回目となる優勝を飾るのである。

監督である蔦文也にとって、この大会の手応えは大きかった。というのも、これまでになく打線が奮ったからだ。決勝戦こそ3得点だったが、それ以外は大量得点で勝った。これまでの池田は「少ない得点を堅い守備で守り抜く」というスタイルだったから、大きく毛色が違ったのである。

つまり、後年のやまびこ打線につながる萌芽が、この大会で初めて現れる。当初は長打こそ少なかったが、それでも一番から九番まで切れ目のない打線というのは