ハックルベリーに会いに行く
『耳をすませば』で、多摩ニュータウンはどのように描かれているのか?
その最大の見せ場は、なんといっても坂道と階段である。つまり傾斜地であるということだ。この傾斜地が生み出す「街の浮遊感」が際立っている。実際、この映画のファンの多くが、『耳をすませば』に描かれる街の浮遊感に魅入られている。
この「都市」あるいは「浮遊感」は、宮崎駿監督がくり返し描いてきたテーマでもある。『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『魔女の宅急便』などは、いずれも「都市」と「浮遊」が主要なテーマである。さらに振り返ると、『アルプスの少女ハイジ』にも、浮遊する山の暮らしとそれに対比する都市とが描かれている。
なぜ宮崎監督は「都市」と「浮遊」をくり返し描いてきたのだろうか? それは、「都市」と「浮遊」が共に人間の矛盾を体現していて、映画のテーマとなり得るからだろう。都市にも浮遊にも、自然の摂理からは遠く離れた「人
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。