ハックルベリーに会いに行く
ぼくが思春期に入った80年代。恋愛はすでに決まったフォーマットがあるものと思っていた。だからそれに則ってしなければならないと信じ込んでいた。そして実際、そのフォーマットに則って恋愛をした。
しかしながら、実はそのフォーマットが定まったのが1970年代後半なのである。70年代後半、奇しくも恋愛第一世代の松任谷由実と桑田佳祐がデビューし、彼らが体験した生の「恋愛」を流行歌として歌った。それが当時構築されつつあった恋愛フォーマットを爆発的に拡散し、また定着させることの一助となったのである。
『いとしのエリー』が好きな男性は多い。しかし実は、この歌の隠れた女性ファンも多い。
それは、この歌が「男性恋愛の基本は失恋である」という当時の新しい恋愛フォーマットに則ったものだったからだ。このフォーマットをいち早く自ら発明し、構築したのが桑田佳祐だ。そして多くの男性がこれにならって上手くいったので、桑
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