産業革命は世の中のさまざまなものを変えたが、そのうちの一つに鉄製品がある。鉄は高温で熱すると溶け、自由な形に成形できる。冷やすとその形のままで強い強度を獲得できるので、さまざまな場所で使われるようになった。

これがあまりにも便利だったので、鉄製品によるイノベーションが数多く起こった。鉄道もそのうちの一つだが、やがてそれは建築にも反映されていった。

鉄製品は最初、成形しやすい水平と垂直の直線で構成された単純な形状のものが多かったが、やがてそれは「美しくない」と、イギリスで「アーツ&クラフツ」運動が起こる。これは「工業製品にアートの美しさ」をというスローガンで、たちまちのうちに流行した。

そのうちの一つがアール・ヌーヴォーである。アール・ヌーヴォーには二つの源流があって、一つは前述の鉄製品をアートとして成形する「アーツ&クラフツ」。もう一つはパリで起こった「ベル・エポック」である。

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