1975年に「GORO」という月刊誌が創刊される。これは総合誌の体裁を取っていたが、実質は若者向け男性誌で、一番の売りは篠山紀信が撮影したグラビアだった。篠山紀信はこの雑誌で、大物女優や女性アイドルを次々とヌード撮影していったので大きな人気となった。このシリーズは「激写」と呼ばれた。

「激写」は今思うとモテなくなった男たちの一種のカウンターカルチャーだった。モテなくなったがグラビア文化を支えることで女優たちを脱がせることができる。そんな色街的構図があった。

つまり実際に付き合えるわけではないが、モテない男たちが結集してお金を出し合えば、一流の女でも脱がせることができる。そんな歪んだ性衝動の一つの表れがそこには構造的にあった。

ぼくも当時その構造に興奮した。昔、テレビで浜田雅功が水沢アキが激写でヌードになったときの衝撃を語っていたが、それは当時の若者たちの気持ちを代弁するものだった。