80年代に入ってから、徐々に「それほど可愛くない女の子」がもてはやされるようになった。いわゆる「ちょいブス」ブームになった。あるいは「普通の子」がブームになった。

その反面、美人は敬遠されるようになった。特に「普通の美人」というものが敬遠され、美人であってもどこか庶民的な側面を持つ者が人気を獲得するようになった。

これは70年代とは大きく違った。1970年代の代表的なアイドルと言えばキャンディーズだが、このセンターははじめは田中好子が担っていた。しかしより美人の伊藤蘭の方が人気が出たので、やがてセンターに取って代わった。そんなふうに、70年代はシンプルなルッキズムが支配していたということができよう。

しかし80年代に入ると徐々に事情が変わってくる。まず松田聖子が人気を博すのだが、彼女は正統派の美人ではあるが、男性よりも女性の方が人気が高いことがユニークな特徴だった。それは、これまでの