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[連載第38回]「もしドラ」はなぜ売れたのか?「発売と増刷」(2,492字)
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[連載第38回]「もしドラ」はなぜ売れたのか?「発売と増刷」(2,492字)

2013-07-11 06:00
    2009年12月3日金曜日。「もしドラ」はとうとう発売された。
    その日、ぼくは渋谷の駅前にあるブックファーストに行き、店頭に並んだそれを確認した。その本は、無名の新人作家が著したものであるにもかかわらず、店頭のかなり良い場所にいくつも並べておいてあった。

    初日に起きたことは、それくらいだった。
    ところが次の日の朝、ぼくがパソコンを開くと、ブログで公開しているアドレスに、見知らぬ人からのメールが舞い込んでいた。
    それは、なんと「もしドラ」の読者の方からだった。文面は、昨日新宿のブックファーストで「もしドラ」を見つけ、以前からドラッカーに興味があったので面白そうだと思い買って読んでみたところ、あっという間に読み切ってしまった――とのことだった。

    その方はYさんというのだが、Yさんは、公務員をやりながら、一方でボランティアのセミナーや勉強会などを積極的に開催している人だった。それで、「もしドラ」を書いたぼ
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