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競争考:その5「競争の価値を認める」(2,038字)
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競争考:その5「競争の価値を認める」(2,038字)

2014-05-20 06:00
    今回なぜこのような企画の連載をしているかといえば、それは現代の若者がゆとり教育の影響で著しく競争力を失っているからだ。というより、競争する意欲を失っている。競争に対してネガティブな感情を抱いている。

    今の若者の多くは、競争が嫌いである。競争という現象そのものが嫌いで、それを概念ごと否定しようとしている。
    競争を否定する人々にとって、心の拠り所となっている歌がある。それは、SMAPの「世界に一つだけの花」だ。この歌は、1999年にリリースされたがいまだに歌い継がれる国民的歌謡とも呼ぶべき存在だ。

    この国民的歌謡の中に「No.1にならなくてもいい/もともと特別なOnly one」という、印象的な、誰でも知っている歌詞がある。ゆとり教育を受けた若者は、この歌詞が頭の中に叩き込まれている。洗脳されているといっても過言ではない。だから、多くの若者が「競争」と聞くとつい拒否反応を示してしまうのだ。それは、教
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