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競争考:その24「ゆとり世代が生み出した『同調圧力』という言葉」(2,557字)
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競争考:その24「ゆとり世代が生み出した『同調圧力』という言葉」(2,557字)

2014-10-07 06:00
    「同調圧力」という言葉がある。
    いつ頃できたのかは分からないが、少なくともぼくが若い頃はほとんど聞かなかった。おそらく、ここ10年くらいで広まり、定着した、あるいは「でき」た言葉ではないだろうか。

    「言葉」が「でき」るのには理由がある。その指し示すものが、概念として顕在化してきた――ということだ。それまで人の潜在意識にあったものが、顕在意識に立ち現れてきたのである。
    つまり、「同調圧力」はそれまでも存在はしていたが、人々はそれを意識していなかった。なぜ意識していないかというと、当たり前すぎたからだ。空気のような存在だった。
    ではなぜ意識されるようになったかといえば、それが当たり前ではなくなったからだ。必ずしも空気のような存在ではなくなった。

    そう、「同調圧力」は、ここ10年で「当たり前」ではなくなった。
    では、誰がそれを当たり前ではなくしたのか?
    それは、ここ10年で社会に進出した「ゆとり世代」である。
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