ハックルベリーに会いに行く
ライトノベルの書き方:その3「『イーリアス』と同じ構造を持った物語とは?」(1,723字)
世の中には「本質」というものがある。本質は、ずっと変わらない。
その一方、「流行」というものもある。流行は、時代によって移り変わる。
何事においてもそうだが、ライトノベルにおいても、この変わらないものと変わっていくものとを上手に見極めていくと、いい作品ができる。王道でありながら、なおかつ新しいという、矛盾した要件を満たせるようになるのだ。
では、どうすれば本質や流行を見極められるようになるのか?
それをライトノベルにどう落とし込めばいいのか?
今回は、そのことについて書いてみたい。
まず、前回も触れたが、小説には「型」というものがある。
「型」はいつの世でも変わらない。小説の本質である。だから、その型に沿った作品作りをしていけば間違いない。
例えば、主人公が泥臭く努力して成長していく物語は、一種の型である。これは未来永劫廃れない。確かに、そのアンチテーゼとして主人公が努力せずに成功体験を味
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