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ドラッカーハウスのオープニングイベントに参加してきた(2,219字)
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ドラッカーハウスのオープニングイベントに参加してきた(2,219字)

2015-10-26 06:00
    日本時間で2015年10月22日の早朝、サンフランシスコ・クレアモントへの旅行から日本に帰ってきた。今日は、その旅行記についての最終回としたい。
    これまでの記事はこちら。






    現地時間、2015年10月20日の16時から、カリフォルニア州クレアモントにあるドラッカーが住んでいた家で、「ドラッカーハウス」のオープニングイベントがあった。
    このイベントには、山崎パンの社長である飯島延浩さんもいらしていた。というのも、このドラッカーハウスをドラッカー家から買い取り、ミュージアム用に回収する費用の大部分を拠出したのが、この飯島さんだからだ。

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    ドラッカーハウス

    飯島さんはかつてドラッカーにコンサルタントを受けていたことがあり、そのときのことをとても恩に感じているそうだ。あるいは、ドラッカーや奥さんのドリスさんとも深い友情で結ばれていたという。それもあって、ドラッカーの功績を後生に伝えるお手伝いになるならと、費用を捻出されたそうだ。

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    飯島さんと

    また、このイベントにはゲストとして日本でもベストセラーとなった「ビジョナリーカンパニー」の著者、ジム・コリンズさんも来ていた。

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    コリンズさん

    コリンズさんは、生前のドラッカーとも親交の厚かった人物だ。そのため、このオープニングイベントには特別ゲストとして招かれ、ドラッカーの思い出をスピーチしてくれた。

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    スピーチの様子

    そこで彼が話したのは、「ドラッカーが偉大なのは、三つの理由による」ということだった。その三つの理由とは、「一つはシンプルなこと、二つは好奇心旺盛なこと、三つは普通なこと」だという。

    ドラッカーは普通だった。それは、ドラッカーの家を見れば誰でも分かる。質素というのもあるが、それ以上に「普通」なのだ。アメリカの郊外によくある、典型的な建て売りの家に住んでいた。
    ぼくは、今回初めてドラッカーの書斎にも入ることができたのだが、非常に小さく、質素で、普通だった。その部屋にあるタイプライターで、ドラッカーは後半生の多くの本を執筆したのだ。

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    ドラッカーの書斎

    ジム・コリンズさんとは、少しお話もさせていただいた。というのも、もうすぐ発売されるぼくの新しい本に「ビジョナリーカンパニー」のことが少し出てくるのだが、そのことについて尋ねてみたかったからだ。
    するとコリンズさんは、まずぼくのことを知っていてくださっていた。ぼくは、コリンズさんの本を訳している牧野洋さんとも知り合いなので、そのこともお話しすると、会話は非常にスムーズに展開し、とても踏み込んだものとすることできた。

    そこでぼくが尋ねたのは、「『ビジョナリーカンパニー2』の中に、『偉大な企業への飛躍に際して、人材は最重要の資産ではない。適切な人材こそがもっとも重要な資産なのだ』という記述があるが、これはドラッカーの『マネジメント』にある『人は最大の資産』という言葉を否定するものではないか」ということだった。するとコリンズさんは、「『人は最大の資産』というのはドラッカーがいったという以前に有名な言葉でもあるので、はっきりそれを意識していたわけではないが、しかしもちろん『マネジメント』は読んでいるので、それは念頭にあったかもしれない」とのことだった。それ以外にも、いくつかお話しをさせていただいた。

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    コリンズさんと

    それから、ボブ・ビュフォードさんにもお目にかかれた。

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    ビュフォードさんと

    ビュフォードさんは、やはり生前のドラッカーと親交の厚かった事業家で、彼のコンサルタントにより非営利組織の経営に携わった方だ。そのビュフォードさんの書いた本が、このほど日本でも出版されることになった。タイトルは、ズバリ「ドラッカーと私」である。

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    このイベントに先立って、ドラッカーインスティテュートでは、評議員による会議も行われた。ぼくも評議員に名を連ねさせてもらっているので出席したのだが、そこで、やはり評議員のビュフォードさんがされていたお話が、とても印象的だった。

    ビュフォードさんは、こう言った。
    「ドラッカーは、とにかくお金のことはあまり話さなかった。それよりも人(people)のことを話した」
    ドラッカーは、とにかく人がだいじというのを普段から説いていたという。そう話したビュフォードさんの目は、かなりのご高齢であるにもかかわらず、キラキラと澄んでいた。それがとても印象的だった。

    評議会やイベントに参加して感じたのは、ドラッカーの周りの人たちというのは、誰もが「いい目」をしているということだ。それは、日本のドラッカー学会に出席しているときにもよく感じたことなのだが、ほとんどの人の目が澄んでいて、キラキラとしている。
    今回も、飯島さんやコリンズさんやビュフォードさんは、取り分けドラッカーの思い出を語っているとき、とてもキラキラとした目をしていた。

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    「もしドラ」も展示していただいていた

    そんなふうに、ドラッカーハウスのイベントはとても有意義なものとなった。そうして、サンフランシスコを含めたアメリカ旅行全体も、とても有意義なものとなった。
    ぼくはこの旅で、いろいろなものを得ることができた。それを活かすことによって、これからの仕事でまた頑張っていきたいと感じたのだった。
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