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【第2回】お勧め書籍 ~超定番・推理小説編~【秋の夜長に】
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【第2回】お勧め書籍 ~超定番・推理小説編~【秋の夜長に】

2013-11-25 18:02
    段々と秋も深まって紅葉も見頃を迎えた今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
    11月に入って朝晩はかなり寒くなってきましたね。
    秋と言えば「読書の秋」!秋の夜長に温かい布団にくるまりゆっくり読書をしてみませんか?

    最近はブロマガの存在を忘れていました。
    どや顔で紹介するまでもないぐらいの超有名作ばかりですが、
    ここは原点に返って最近読んで面白かった名作古典推理小説をご紹介したいと思います。

    1、僧正殺人事件(S・S・ヴァン・ダイン)



    推理小説はあまり読んだことがないという方でもタイトルは聞いたことが有る方も多いのではないでしょうか?それぐらい超有名な作品です。

    僕もタイトルは知っていたのですが、1929年の古典作品ということもあり「山奥の古い教会で僧侶が殺される事件」なのかな、と勝手に想像して敬遠していました。
    ところが実際読んでみると、表紙の画像からも分かるように「僧正」とはチェスの駒の「ビショップ」のことで僧侶なんて誰1人出てきません。探偵役のファイロ・ヴァンスもおしゃれでかっこよくて、古臭さを感じさせません。

    作品の内容は「マザーグースの童謡に沿って次々と殺人が起こる」という、いわゆる「見立て殺人」ものです。金田一耕助「悪魔の手毬唄」や「かまいたちの夜2」等々「見立て殺人」を扱った作品は膨大な数があり枚挙に暇がありません。現在では手垢が付きまくっている「見立て殺人」ですが、その礎になっていると考えると本作の偉大さは計り知れないですね。
    有名作の宿命というべきか本作も結末は賛否両論ありますが、個人的には今作みたいな知識欲の塊のような探偵像は大好きです。王道を往く推理小説を読みたい方におススメです。

    2、推定無罪(スコット・トゥロー著)



    続いても有名作。ハリソン・フォード主演で映画にもなったのでご存知の方も多いでしょう。

    主人公ラスティ・サビッチは地方検事補。妻と子供がいる身でありながら、部下として入ってきた若くて美しくて有能な女性検事キャロリンの魅力に溺れ、ついに一線を超えてしまう。
    ところがある日、キャロリンの遺体が発見される。失意に打ちひしがれながらも、担当検事に選ばれたラスティは捜査を進めるが、突然「キャロリン殺害」の容疑者として逮捕されてしまう…

    ロースクール出身、実際にシカゴで検事補として勤務していた著者だけあって、検事局や裁判の描写が緻密で面白いです。本格推理のような派手な殺人現場、カッコイイ名探偵、奇抜なトリックはありませんが、少しずつ証人の証言や証拠品の正当性を崩していく様はまた違った面白さがあります。
    そして本作で一番見てほしい点は、複雑に絡み合った人間関係とそれが裁判の証言にも影響していく所です。殺人事件の裏では地方検事長選挙が行われており、登場人物それぞれの思惑が重なり合っています。また、被害者のキャロリンは向上心が強く自らの性的魅力すら出世のための武器としていたので、キャロリンを中心とした人間関係も色々あります。さらに、浮気の発覚と主人公が殺人犯になるという大波乱が起きた妻と子供の環境。このような濃密な人間関係が本作の一番の魅力だと思います。
    欠点があるとすれば、描写がしっかりしている分、人間関係を把握して事件が進むまで読むのがちょっと大変だという所でしょうか。その分一度読み進めてしまえばどっぷりはまってしまう事を保証します。人間ドラマと推理小説、両方楽しみたい人にお勧めです。

    3、毒入りチョコレート事件(アントニイ・バークリー著)



    これもまた有名作。今回紹介した3つの中で僕は一番好きです。

    ユーステス・ペンファーザー卿に送られてきたチョコレートを、ベンディックス氏が譲り受け、ベンディックス夫人がそれを食べて亡くなる。

    2行で書けてしまうような超シンプルな事件。これをミステリ好きの集団「犯罪研究会」の面々がそれぞれ推理を発表しあい解決しようというお話です。

    物的証拠は「毒入りチョコレート」「チョコの箱」「同封されていた手紙」の3つのみ!!
    これに各面々の知っている情報とロジックを組み合わせることで、なんと6名(警察の見解も居れると7名)もの犯人が、推理するメンバーによって別々に指摘されます。しかもこの6人、だれが犯人でも論理的には間違っていないというのが凄いところです。特にブラッドレー氏の皮肉たっぷりなロジックの展開は必見です!
    惜しむらくは「犯罪研究会」のメンバーが一人ずつ推理を発表するという形式のため、最後に発表する人の推理が真実なのかな、と容易に想像出来てしまうという所でしょうか。
    論理的に考えるとはどういう事か知りたい人、ロジックの妙を味わいたい人にお勧めです。









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