• このエントリーをはてなブックマークに追加

  • 【反フェミはこれ一本でおk】風流間唯人の女災対策的読書・第6回『パーマン』(後半)【ゆっくり解説】

    2020-04-03 23:225

    d5bb25004545daa2cf93915a788a413ff616cb32




    https://www.youtube.com/watch?v=Fy3RB9D9JpM


    みんなの人気者、パーマンが返ってきたよ!!

    パーマンセット、パー着!!
    ……というわけでコロナ対策の給付金が気になる今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
    本日は前回の続き。
    『パーマン』が、そして少年漫画そのものがいかに変貌していったかを、「男性論」の観点からご紹介しましょう。
    そうこうしているうちにまたしてもフェミ視線の『ドラえもん論』なるものが出てしまいました。
    ぼくたちは藤子漫画を守るためにも、フェミニズムに対抗していかなければならないことが、本動画を観れば理解できることでしょう。

     正直、youtuberとして収入を得る、などは夢のまた夢の状況ですが、登録していただく、高評価ボタンを押していただく、コメントをつけていただくことで再生数が上がるようです。
     また、当動画で『女災』に興味を持っていただけたら、kindleでお買い求めいただければ幸いです。
     どうぞよろしくお願いいたします。
  • エンタのフェミ様!(再)――NHKのデマ放送の元ネタが、デタラメ極まる件

    2020-03-27 19:29

    6b1e72fc203a65c8eed6b1979b822f96f8b3b838

     ※この記事は、およそ10分で読めます※

     さて、前回記事の続きです(本稿とNHKのデマとの関係については、そちらをご参照ください)。 
    前回の本を採り上げた後、当時(十年前)のぼくはさらにそれから遡って十年以上前の書籍、雑誌などに当たり、正井礼子師匠を始めとするフェミニストたちの言い分にどこまで理があるかを検証しました。
     それが以下の記事ですが、読み直すと本当に、フェミニストの言動が全く変わりなく信頼の一切置けないものであることがわかります。
     相手の批判に誠実に応えることなく「何か、こっちをバカにしていて許せん」とふわっとした観念論で相手を罵倒、否定する。ネット上のフェミ側の人物たちの「反論」もまた、ほぼ100%これです。
     翻って、ぼくがそれに対し「お気持ち絶対主義」とでもいった指摘をしているのも、読み返していて気づきました。御田寺圭の著作が『女災社会』に墨を塗ったものであるとの指摘は既にしていますが、本当に彼はぼくの後追いばかりをやっていることがわかります。
     では、前説はこのくらいにしまして……。

    *     *     *

    「性犯罪、なくすつもりで捏造(つく)ってる! ハイ! ハイ! ハイハイハイ!」でおなじみの過激お笑い集団・ウィメンズネットこうべが面白いのをやっていました。
     阪神大震災当時、彼女らは個人ボランティアHさんが電話相談で聞いたレイプ事件についての事例を、あちこちで吹聴しました。
     が、そこへライターの与那原恵さんから、Hさんが極めて信用ならない人物であること、兵庫県警が震災の年に認知した強姦事件が15件で例年よりも少なかったことなどを挙げての、鋭いツッコミがありました。
     それに対してウィメンズネットこうべを率いるリーダー、正井礼子師匠のリアクションは……。

     これ自体注目すべきことであり、警察の限界として将来指摘されるであろう。


     この天然ボケには、読者一同ズコー(ハットリくん風)。
     その他にも与那原姉さんは、正井師匠が「誰かが可愛い女の子の噂をしていた」と言うだけの事例までも「レイプ未遂」だと言い張っていたことに対しても鋭いツッコミをしていたのですが、師匠はそれに対して「スルー」という地獄の新人芸人つぶしで読者の快哉をさらっていました。


     ――さて、ここからはちょっとマジメモードで。
     前エントリでフェミニストたちの不誠実さが、また露わになったかと思います。与那原姉さんにそれを暴露されて以降も、彼女らが全く反省したそぶりを見せていないことも、既に書きました。


     が、例の与那原姉さんのルポに対して、彼女らもいくつかの反論を試みていました。
     今回はそれをご紹介したいと思います。
     上に挙げたのはウィメンズネットこうべが発行した冊子「災害と女性」(2005年刊)からの引用です。正確には上の「警察が間違ってる(大意)」という発言は正井師匠ご本人のものではなく、彼女が精神科医・斉藤学センセイのコラムから引用したものなのですが、斉藤センセイはこの後「犠牲者たちの多くは警察を相手にしていない(だから認知件数には現れないのだ)。」というリクツを展開し始めます。
    「ええ? 仮にそうだとしても、本当に震災でレイプが多発していたとしたら、警察の認知件数に現れる数は(発生件数より少ないにしても)、やっぱり増えるはずなんじゃないの?」という読者の疑問を完全に「スルー」という斉藤師匠のドSぶりに、フェミニストたちは快哉の声を上げておりました。


     Mixiでも、「本当に警察に落ち度があると思うのなら、フェミニストは裁判で争えばいい」という意見がありました。まさしくそうですよね、裁判は彼女らの得意技なのですから。
     フェミニストたちは「レイプがあった」と「多発した」の区別を、どうしてもつけることができないようです。ぼくも数字が苦手なので親しみを覚えないでもないのですが、しかし彼女らに唱和して、与那原姉さんを口汚く罵る斉藤センセイは「数字が読めない人」として学者の看板を下ろした方がよろしいでしょう(むろん、「フェミニズム」は下より学問ではないので、彼女らは学者の看板を降ろす必要はありません)。
     マジメな話、正井師匠が「女の子の噂をした」だけのことをレイプ未遂と言い募った件は、とても看過できる話ではありません。逆にもしこれが与那原姉さん側のでっち上げ*ならば、師匠はそれに対して反論すべきだったはず。そこを見事にスルー、というのはやはり師匠側に非があると言われても、仕方がないのではないでしょうか。


    *例えばですが、極めて具体的な「あの女をレイプしてやろうぜ」という計画相談を、与那原姉さんが矮小化して上のように書いた、という可能性も考えられなくはありません。もっともそれだって「小女子を殺す」といっしょで、果たして「レイプ未遂」として認知すべきかどうかはわかりませんが……。


     同様に師匠はHさんのことも(そして自分のことも)終始「心ないバッシングを受けた被害者」として描き、Hさんの発言(レイプ事件の報告)にはどうも全幅の信頼を抱き続けているご様子です。


     同誌では「洋子」という人物も与那原姉さんへの反論を書いています(正確には「ファイトバック」からの転載)。
     また、『週刊金曜日』1997年6月27日号にも栗原洋子さんという人物の同様な記事が掲載されました。
     両記事は内容が非常に重複しており、また両者とも「性暴力を許さない女の会」の関係者であり(「ファイトバック」は同組織の会報です)、まず両者は同一人物だろうと判断して、ここではまとめてご紹介することにします。
     と言っても、(栗原)洋子さんの主張もやはり、


     与那原さんが(引用者註・Hさんの発言に)「根拠がない」と断定する根拠は多くはHさん個人のプライバシーをあげつらうことであった。

     記事のなかでHさん、Mさんはなんの断りもなく一貫して敬称なしの呼び捨て、そして容貌、服装、しぐさなど「からかい」の表現とともにその人物像が記述されている。


     と憤るものです。
     確かに与那原姉さんのHさんを描写する筆致はなかなかに厳しいものであると、ぼくも読んでいて思いました。しかし、ルポで取材対象の人となりを(主観を交えて)描写することに文句をつけ始めたら、それはもう「いいこと以外は書くな」と言っているのに等しいでしょう。
     この後、洋子さんがフェミニストである江原由美子キョージュの論文「からかいの政治学」を引用して「からかうことは悪質だ(大意)」と延々続けていることが象徴するように、彼女らの視線は事実関係を云々するよりは「あいつはワタシたちに悪意を持っていて許せぬ」という次元にばかり専ら、向けられているように思われます。(これは当ブログに対するフェミニストのリアクションにも共通して見られる心理です。この「とにもかくにもワタシのキモチが侵害されたことが許せない、そのキモチこそが絶対なのだ」という「一人称性」がセクハラ冤罪、痴漢冤罪といった女性災害を生んでいることは、もうくどくどと繰り返す必要もないでしょう)。


     洋子さんは与那原姉さんが「Hさんがあたかも信用できない人物であるかのように印象づけたうえで、相談電話がでたらめだと断定している。」と主張しています。逆に言えば彼女はHさんには全幅の信頼を置いて、与那原姉さんの記事こそ信用ならないというお考えなのでしょう。
     彼女がこの記事で採り上げた、与那原姉さんの言い分は二つです。
     一つはHさんが当時持っていた回線では、彼女の主張する四ヶ月に一六三五件もの相談を受けることは、物理的に無理だということ。
     もう一つは「Hさんが相談を受けたレイプの話は、神戸で噂として流れているものと一致しているから」信用ならない、というものです。
     この二種の主張に対して洋子さんは、前者については「いや、知り合いのグループに聞いたがその程度の件数の相談を受けている(大意)」、後者には「レイプの手口なんてみんな似通ったものだ(大意)」と反論しています。
     なるほど、Hさんの主張が正しいとすると、受けた電話は大雑把に言って一日に一四件。「物理的に無理」と言えるほどの数字ではありません。これについては洋子さんに理があるように思います。
     が、後者について、与那原姉さんのしている主張は「マスコミや女性団体の語るレイプ事件の内容が、Hさん発のものと一致している(つまりそれらの出どころはHさん一人なのだ)」というものなので、そもそも順序が転倒しています。もし「いや、その事件の内容はHさんの口から以外も聞かれたものだ」というのであれば、そう指摘することでHさん発の情報の信頼性を主張できるはずなのですが、彼女らは何故かそうはしません
     その他にもぼくが前エントリでも引用したように、Hさんが信頼できないと推察される理由はいくつもあるのですが、それらについてはすべてスルーです(「震災と女性」の記事では電話の回線の件のみが採り上げられ、与那原姉さんがHさんを疑う「根拠らしきもの」はそれが唯一であるとの、明らかなウソが書かれています)。
    『金曜日』の記事には


     私たちの会にもたった一回、九六年五月二八日に電話取材があったきりで「震災後のレイプの相談はゼロ」と記載されている。しかし、私たちの会にはそれ以降震災がらみのレイプの相談が入ってきている。随分とずさんな取材、しかも全国にネットワークを持った「性を語る会」を避け、ネットワークを持たない個人のHさんに「計二回、のべ六時間以上にわたって」取材したのいうのは、どう考えてもおかしい。


     といった一文もあります。
     いやはや、「取材時にはなかったこと」が取材に反映されていないからずさんな記事なのだとは、何ともまあすさまじい言い分です。
     この「性を語る会」というのは例の北沢杏子さん主催の組織なのですが、それでは北沢さんは(ぼくの質問に対して時におっしゃっていたように)Hさんに依らない、独自の情報をお持ちなのでしょうか?
     北沢さんの執筆する記事や同組織に取材した記事を見ていくと、様々なレイプ事件についての報告がなされています。その中にはおっしゃるように、彼女ら独自の情報もあるのかも知れません。しかし「女性を風呂に入れてやると誘って車で連れ去ってレイプした」という事例など、明らかにHさん発と思われる情報が混入しており、その信頼性には疑問符をつけざるを得ないように思います*


    *ただし、ここまでくるとHさんがフェミニストたちと関わる内に聞いた話を自分発の情報として与那原さんに話してしまった……みたいな可能性もゼロとは言えず、カオスとしか言いようがありません。


     ――以上、やや細かく見ていきました。
    「被災地でレイプ多発」神話のポイントは、大体押さえられたのではないかと思います。
    「レイプ事件自体は平時でも起きている。しかし震災時に多発したとの証拠は見つからない」というスタンスと、個々の事例を持ち出して「レイプという(事実があったかどうかはともかく、その)概念に喚起されたワタシのキモチこそが大事なのだ」と言い立てるスタンス。
     両者は、最初から噛みあっていません。
     正井師匠含め、フェミニストたちは「震災と女性」や『女たちが語る阪神大震災』などの中で「阪神大震災では女性が男性より1000人多く亡くなった」と繰り返し繰り返し絶叫しています。
     ご丁寧なことに念の入ったことに、彼女らは円グラフでその比率を分析しているのでこちらとしても手間が省けるのですが、見ると阪神大震災で亡くなった犠牲者の男女比率は40.1:59.9。女性ばかりが犠牲になったのだと言い立てるには微妙な数値です。
     しかもご丁寧なことに念の入ったことに、彼女らは棒グラフでその年齢分布を分析しているのでこちらとしても手間が省けるのですが、見ていると年寄りに犠牲者が多いのは明らかで、それって男性は高齢になる前に死んでいる、というだけのことです*


    *男性に平均寿命が女性に劣るのは必ずしも先天的な要素ばかりでなく、男性が粗末に扱われているからだというのは、拙著にも書いたとおりです。


     正井師匠は「すなわち、高齢者、障害者、外国人労働者、そして女性といった社会的弱者とよばれる人たちの貧しさが浮き彫りにされた。」と得意げに書き立てています。
     しかし本当に浮き彫りにされたのは「死人に口なし」ということ、そして男性の生命など顧みようともせず「ワタシがワタシが」と言い続けるフェミニストたちのエゴイズム、思考停止ぶりであるように思います。
     そしてこうしたメンタリティが、レイプ多発という幻想を生み出したメンタリティと地続きであることも、もはや明らかなのではないでしょうか。

  • 物語の海、揺れる島(再)――NHKのデマ放送の元ネタが、デタラメ極まる件

    2020-03-20 19:20

    b9457d8b0a8e5487a20b5be8fabed13accda8d1f

    ※この記事は、およそ9分で読めます※


     ――ここをご覧いただいている方の中で、上の書について、ご記憶の方はいらっしゃるでしょうか。
    (再)と書いたように、OCNブログ時代の、もう九年前の記事の再掲となります。
     当時は東日本大震災の直後。この時期、フェミニストが「阪神大震災でもレイプが多発した、今度もそうなる」とウソを元にした風評を垂れ流していたのです。
     この記事自体は目下もgooブログとして閲覧可能ではあるのですが、何しろOCN時代のリンクなども機能しなくなっていますし、これからよいと思ったものはこうしてサルベージしようかと考えております。
     さて、その第一号に本エントリを選んだのは、本書で言及されているデマを、NHK『クローズアップ現代』が事実として放映したからです。
    明日へつなげよう 証言記録『埋もれた声 25年の真実〜災害時の性暴力〜』」というもので、ぼくはこれそのものは観ていないのですが、正井礼子師匠の主張をそのまま鵜呑みにして報道してしまったようです。
     ぼくもクロ現のツイッターアカウント、また本放送を肯定的に紹介していた水島宏明師匠のアカウントにリプし、またNHKにもメールを送りましたが、もちろん返答はありませんでした。番組サイトへもコメントしましたが、もちろん掲載はされませんでした。
     もうNHKの放送権を剥奪してもいいくらいの大スキャンダルだと思うのですが、もちろん誰も話題にする者はいません。
     再掲に当たり、理解しにくい時事ネタなどリライトを行っておりますが、基本は元の記事と同じです。
     お読みいただければ、上の人たちがいかに卑劣で不誠実かがおわかりになれましょう。

    *     *     *

     デマの本質は「自分の主観と客観的事実の取り違え」です。
     ついつい(殊にネットなどでは)やってしまいがちなことですが、これをやってしまっては発言の信頼性を著しく損ねてしまいます。注意しなくてはいけませんね、お互い。
     が、この症状をこじらせると、更にまずい領域にイってしまいます。
     つまり、「イデオロギーと事実の取り違え」「自分の考え、信念と客観的事実の混同」というレベルに達してしまうのですね。


    「あいつは悪者だ」
    →「悪者である理由は○○をしたからだ」
    →ここでデマ発覚
    →「でもやつが悪者であることは間違いがないんだ」
    →「悪者である理由は○○をしたからだ」
    →それはデマとバレ済み
    →「でもやつが悪者であることは間違いがないんだ」


     このループに入ってしまい、もはや「根拠となる事実の提示は不要」という域にまで達してしまうわけです。
     さて、今回はそんな領域にまで到達してしまった「達人」たちについてのお話です。


     四月七日付の『東京新聞』夕刊に、「避難所の女性守れ 10日からホットライン」という記事が載りました。取材に応じたフェミニストたちは「阪神大震災などの際も性犯罪が起きているが、ほとんど明るみに出ない」「内容は明かせないが、今回の震災でも避難所でレイプ被害などが起きている」として「単身女性などが安心して眠れる女性専用室を設けるなどの配慮を求め」たと言います。
     読んでいていい気持ちはしませんでしたが、とは言え一般論として、非常事態に治安が悪化することは充分に考え得ることです。女性専用室云々といった提案の正当性は疑問ではあるものの、確かに被災地でそうしたことが起こり得ることは否定できないな、と思っておりました。
     が、ネットを眺めている内、この「阪神大震災でレイプ多発」という話自体が根拠のないデマだという書き込みが散見されるようになったのです。そのデマについて迫ったルポが本書所収の「作られた伝説〈神戸レイプ多発報道の背景〉」です。


     このルポについては既にいくつかのサイトで採り上げられているのですが、敢えてここでも要旨をまとめてみることにします。
     阪神大震災直後、多くのメディアでこの「被災地でレイプ多発」とのニュースが報道されました。しかし、兵庫県警が九五年に認知した強姦事件の件数は、前年とほとんど同じだったというのです。むろん、「震災後のごたごたで強姦事件が放置されてしまったのでは」といった推理も成り立ちますが、警察の言い分は「強姦事件の話が多く聞かれたため調べてみたが、結局は噂だけだった」というものであり、殊更に警察が怠けていた(他の事件で強姦事件にまで手が回らなかった)とも言えなさそうです。

     ――いや、女性はレイプされても、なかなか警察には届けないものだ。

     なるほど、確かにフェミニストはよくそう主張します。では市民団体の電話相談ではどうだ、と調べてみると、関西でよく知られた女性団体においても公的機関においても、レイプに関する相談は軒並みゼロ。「兵庫県立女性センターでは、震災後後半で一万五五三件の相談を受けた」が「レイプにかかわる相談は一件あったが、それも相談者が途中で切ってしまったので内容はわからない」とのことです。
     フェミニズム団体「ウィメンズネットこうべ」代表の正井礼子さんは取材に応じ、「四件のレイプの話を聞いていた」とおっしゃいます。しかし、丹念に聞き取ってみると、うち三件が「又聞き」の類であり、最後の一件は、無線を趣味にする正井さんの弟さんが「○○避難所のボランティアはかわいい女の子がいるよ」というカー無線マニア同士のやりとりを偶然傍受した、というものでした(p170)。
     みなさん、大事なことなのでメモのご用意を。


     可愛い女の子の噂をすることは、レイプ未遂に該当します!!


     では、レイプ多発の噂話は、どこから出てきたのでしょうか。
     調べていくとレイプ事件の具体的事実の情報源は、Hと呼ばれるたった一人の人物であったというのです。よくありますよね、ネットでも一つの文章がコピペで無限に「拡散」されていくことが。
     ここまでレイプ事件の報告はなかったにもかかわらず、ところが、どういうわけか、このHさんが個人でやっていた電話相談の元へは、三七件ものレイプ(未遂含む)被害の相談があった、というのです。
     前述の「ウィメンズネットこうべ」はHさんを呼び、関西のフェミニズム団体を集めた集会で講演をしてもらいました。それは新聞記事になり、「神戸でレイプ多発」との話は全国へと「拡散」していったのです。
     しかし、それではこのHさんの話は、確かなものだったのでしょうか?
     ルポの後半では、いよいよラスボスたるHさんが姿を現します。
     が、彼女の応答は虚言癖があるのでは、と思わせるほど辻褄のあわないいい加減なものでした。電話相談を始めた時期についても、電話相談の宣伝のために撒いたチラシについても、震災時の話にしても、周囲の証言と矛盾する。彼女が電話相談を受けていたというマンションの一室には、電話機は一本きり。(レイプ事件以外の相談も含め)「四ヶ月間で一六三五件もの相談を受けた」とのことですが、しかし回線が一つだけではそれは物理的に不可能だろう、と質問すると、「細かい数字は忘れた」と適当な返答をするのみ。
     全ては、Hさんの脳内で先行する「他人を癒すワタシ」というストーリーのためにでっちあげられた、「非実在レイプ」だった。そしてそれに、「レイプ被害」の話を求めるフェミニストたちが群がり、虚から実が生まれてしまったというオチです。


     つまり、正井たちは神戸に流れる強姦の噂を確証するものがほしかった。
    (中略)
    そこに「干天の慈雨」のごとくHが飛び込んできたのだった。
    (p172)


     と、作者の与那原恵さんはまとめていらっしゃいます――って恵姉さん、ぶっちゃけすぎですって!!


     前述の正井礼子さんの名前でググってみました。
     ググった、一番最初の十件ばかりを見てみただけで、彼女はいまだHさんの話を「事実」として、あちこちで吹聴して回っていることがわかります。


    正井さんたちが地震後に開いた相談にもさまざまな被害や相談が寄せられていたものの、公的機関や警察は一切そのことを認めようとはしませんでした。
    http://shigeta.seikatsusha.net/back/item/all/1257297135.html(現在ではリンク切れ)

    「レイプ事件は起きたのに、一件もなかったことにされた」
    http://plaza.rakuten.co.jp/ykoyo/diary/200611140003/

    しかしその後、女性ライターによって「被災地レイプ伝説の作られ方」という記事が書かれ、レイプはなかったことにされ、相談を受けたHさんや私個人も実名入りでひどいバッシングを受けた。
    http://www.npo.co.jp/hanshin/10book/10-036.html(現在ではリンク切れ)


     繰り返しますが、ぼくが見てみたのは最初の十件だけです。丹念に見ていけば、一体どれだけのイベントやサイトで、彼女は男性に対するデマゴギーの流布を(それも税金をじゃぶじゃぶ使って)行っていることが明らかになるのでしょうか。


     彼女らの主張とは裏腹に、恵姉さんは(そしてぼくや、他の人々も)「レイプなど一件もなかったのだ」などとは全く言っていません。ただ、調べ得る限り、件数は例年と変わらなかった、と冷静に指摘しているだけです。
     フェミニストの中には「この年の被災地では中絶が大変増えた」との主張をなさる方もいます。ぼくも気になってちょっと調べてみたのですが、厚労省のデータは以下の通りでした(表そのものはぼくの自作です)。


    3cf8e43d995a767f31a16505e4cbaf629243b38b

     参考に全国と大阪のデータを並べてみましたが、1995年に急増したというデータはなく、基本的に最近になればなるほど中絶数が減っていることがわかります。

     ここまでくれば誰がどう見ても、不確実な情報を振り回し、風評被害を垂れ流すことの危険性は明らかです。しかしそこが、彼女らにはわからない。
     仮にこれが「朝鮮人どもがレイプしに来ているぞ」といった噂であればただちに「それはサベツだ」との声が巻き起こるでしょう。しかし、噂の主体が国籍を問わない「男性一般」となった瞬間、それは「サベツ」にはあたらなくなる。男性一般は「慮られるべき、弱者」ではないからです。
     この種の「新たなレイシズム」は今の社会を浸食するばかりですが、誰もこれに対して異を唱えられない。「弱者の敵」というレッテルは、何者にも勝る「攻撃呪文」なのですから。


    ●付記●


     冒頭に挙げた記事に対して『東京新聞』と、正井さん、近藤さんにメールを差し上げました。「与那原さんの本を見るに、レイプ多発はデマではないか」と。答えは近藤さんからのみ、それも残念ながら言葉を左右にするようなものしかいただけませんでした。
     ただし、性教育活動で有名な北沢杏子さんも同じ主張をなさっていたので問いあわせたところ、「震災当時、レイプ被害者から直接話を聞いている」とおっしゃっていたことは付け加えておきます。ただ、その人数については「答えられない」とおっしゃっていました。北沢さんは大変気のいい方であり、このようなことを申し上げるのは心苦しいのですが、人数すら答えられないのはちょっと……と思います。

    *     *     *


     ――以上です。
     NHKがいかに信頼できないデマ放送局か、おわかりになったかと存じます。
     来週は上の記事の続編の再掲を行いたいと思いますので、どうぞよろしく。