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夏休み千田有紀祭り(第三幕:スーパーゲンロンデンパ2 希望の学説と絶望の方向性)
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夏休み千田有紀祭り(第三幕:スーパーゲンロンデンパ2 希望の学説と絶望の方向性)

2013-08-09 15:09

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     上野千鶴子師匠が「やはり、風俗は完全になくすべきだという結論以外にない。」と絶叫しているのを全力でスルーして、「フェミニストはオタクの味方だ」と言い続けている意識の高い方々。
     藤本由香里師匠がドウォーキンの「全てのセックスはレイプ」論を肯定的に引用していることを教えられると、「私は藤本のファンなのでそんなことを指摘するお前は敵だ」とわけのわからないことをわめく意識の高い方々。
     児ポ法反対運動は順調でしょうか?
     さて、そんな時候の挨拶とは何の関係もなく、「千田有紀祭」第三弾です。
     一発ネタのつもりが、本家のあの腐女子の方があまりにも衝撃的な正体を露わにしたので、ついつい影響を受けてしまいました。よって今回の内容には本家のネタバレを想像させる要素が含まれますので、お嫌な方は読まれませんよう。
     以上のような感じで今回もまた、有紀師匠の『女性学/男性学』、『ジェンダー論をつかむ』などにチェックを入れていきましょう。

    *     *     *

    スーパーゲンロンデンパ2 希望の学説と絶望の方向性

     ――ぼくの名は怒シンジ(声:緒方恵美)。
     超高校級の不運の持ち主。
     ある日突然、入学した者が将来を約束されるという、フェミヶ丘学園への入園案内を手にし、こうして喜び勇んでやってきたわけだが……しかしここはフェミニズムに逆らう者を殺しあいによって粛正させる、絶望的な学園だった――。
     この学園を取り仕切るのは、ぬいぐるみにしか見えない学園長・フェミクマ(声:大山のぶ代)。殺しあいを渋るぼくたちに、フェミクマは「動機を与える」と称し、ぼくたちそれぞれが他人に知られたくないと思っている個人的な弱味を暴露すると脅迫してきた。でも、いかに自分の秘密を守るためとは言え、簡単に人を殺すことなどできない。
     躊躇するぼくだが、しかし殺人は起こってしまった――。
    腐女川「ひ……ひぃぃぃぃっっっ!?
     腐女川文学子(声:沢城みゆき)さんが、顔を青くして倒れてしまったのも無理はない。
     ぼくたちの仲間――超高校級のプログラマーである男釜田女装子(声:宮田幸季)さんが殺されていたのだから。
    フェミクマ「ひゃっほう! それでは第二回フェミ裁判『男釜田女装子クンを殺したのは誰か』はっじまっるよ~~!!」
     フェミクマの声で、フェミ裁判は開始された――。

     フェミ裁判開廷!!
     テーマ『男釜田女装子クンを殺したのは誰か』

     議論開始!!

    腐女川「ジェンダフリャーエフの仕業よ! ヤツはシリアルマーダー、人を平然と殺すわ!」
     ――ジェンダフリャーエフ。それは巷を騒がせている殺人鬼。ジェンダーフリー反対論者を次々と暗殺している快楽殺人者だ。
    ???「そんなバカな! フェミがそんなことをするはずがない!!」
     そう叫ぶのは男気溢れる超高校級の風紀委員・風紀院堅物郎(声:鳥海浩輔)。
    風紀院「今まで俺たちは男釜田のことを女だと思っていた。だが、今回検死によって初めてわかったことだが、ヤツは実は男性性を捨て、女性として生きることを選択したMtoFだったんだ。言わばフェミニストの仲間だ!!」
    シンジ「それは違うよ」
    風紀院「どこが違うと言うんだ!?」
    シンジ「確かにジェンダフリャーエフは、フェミニズムに逆らう者を惨殺していくフェミニスト。そしてフェミニズムは性同一性障害者を仲間と考える傾向がある……そう考えれば、男釜田君を殺す動機はない……」
    風紀院「うむ、よくわかっているじゃないか」
    シンジ「待って……でも、もし男釜田君が男の娘である自分を、好ましく思っていなかったら?」
    腐女川「本人は……好きで女装をしていたわけじゃないって言うの?」
    フェミクマ「これはシンジ君だけが知り得た事実だから、みんなに教えてあげないと不公平だよね? ここはぼくが説明しましょう。母親に女の子であることを望まれて生まれてきた男釜田女装子クン。赤ん坊の頃から女物の服を着せられ、女の子向けのおもちゃばかりを与えられ、ずっと女の子として育てられてきました。でも、心の奥ではずっと、自分は男の子だという気持ちを抑えることはできなかったのです」
    風紀院「何!? ジェンダーというのは社会による刷り込みで、女の子として育てられれば、仮に生物学的な男も、女の子として育つモノではないのか?」
    シンジ「それは違うよ……確かに一昔前にはそうしたジェンダー観が一般的だった。ジョン・マネー博士の学説、人のジェンダーアイデンティティ(性自認)は生後数年で決まるから、男の子でも女の子として育てれば、女の子としてのアイデンティティを獲得する――それが信じられてきた。
     でも、マネーがその論拠としてきた“双子の症例”が実は虚偽のモノであることが判明し、現代ではその学説は力を失っているんだ」
    風紀院「そ……そんな……!?」
    フェミクマ「男釜田君は、皮肉なことに男としてのアイデンティティを持つが故に自分が男であることを必死で押し隠していた。だってそうだよね、隠し通せば“普通の女の子”だけど、バレたとたん、“女装の変態男”になっちゃうんだから。うぷ↑ぷ↑ぷ↑ぷ↑ぷ↑ぷ↑ぷ↑」
    シンジ「その秘密を、お前が暴こうとしたんだろう!?」
    フェミクマ「ですがウザいことに、彼は秘密を暴かれるのをきっかけに、変わろうとしやがったのです! 女装子クンはその日から、男らしい自分に生まれ変わろうと決意しました」
    シンジ「そして――殺される直前、ぼくのところに相談に来たんだ。実は自分は男だ、男らしくなるにはどうすればいいかって……」
    風紀院「し……しかし、ということは、ジェンフリャーエフは男釜田が“男に戻ろう”としたのを快く思わず、それで殺したと……?」
    腐女川「そ……それは違うわ……」
    風紀院「ど……どうした腐女川、様子がおかしいが……」
    フェミクマ「おやおや? 腐女川クン、こんなところでネタバレですか?」
    風紀院「何!? それはどう言う意味だ、一体!?」
    フェミクマ「うぷ↑ぷ↑ぷ↑ぷ↑ぷ↑ぷ↑ぷ↑ 腐女川文学子クンの知られたくない秘密、それは彼女がジェンダフリャー――」
    腐女川「――ぎゃあああああああああ~~~~~~~~はっはっはっはっは!!」
    シンジ「やはり――君は解離性人格障害……」
    腐女川「ひょっとしてバレちゃった系!? そう! あたしが超高校級の殺人鬼・ジェンダフリャーエフ!!」
     無駄決めポーズ
    風紀院「何!? ジェンダフリャーエフの正体は、腐女川だったというのか!?」
    エフ「しかしざぁ~~んねんでしたぁ。あたしは犯人じゃないのでぇ~す!」
    シンジ「どうして? フェミニズムにとって男釜田君の存在は疎ましかったはずだよ」
    エフ「ぜぇ~んぜん! 疎ましくなんかないんでぇ~~す!!」
    シンジ「どうして!?」
    エフ「いいコト? しんちゃ~~ん?」
    シンジ「し……しんちゃん……?」
    エフ「キミも、そこそこお勉強してるみたいだけど、そもそもマネーの学説なんて、フェミニズムにとっては古びたモノなのよ?
     千田有紀の著作『女性学/男性学』から、それを見てみましょうかぁ? ほら、千田はここでマネーについて言及しながら、その説を『メチャクチャですね』と一蹴してるわ。千田はマネーには『男女を決定するのはペニスだ』という信念があったのだと分析し、その偏見を否定しているのよ」
    風紀院「な……なるほど、フェミニストたちは最初から、マネーのウソに気づいていたわけだな!(や……ヤベーヤベー、俺、マネーってフェミニストの味方だって記憶してたんだけど、何かの勘違いだったのかな?)」
    シンジ「いや、それは違……」
    エフ「つ・ま・り!! 最初っからマネーなんておわコンだったってこと!!」
    風紀院「ん……しかし……そうなると結局、自分を男と認識するか女と認識するかの性自認は生まれつきということに……となるとフェミニズムの主張であるジェンダーフリーというのは間違っていたことになるのでは……?」
    エフ「ずわぁぁぁ~~~んねんでしたぁ! 間違っていたことにはなりませ~~~ん!」
    風紀院「な……何故だ?」
    エフ「『ジェンダー論をつかむ』で、千田はジュディス・バトラーの学説を解説し、こう言っているわ」

     バトラーは,「ジェンダーが構築されるだけではなく,セックスも構築されるのだから,セックスもジェンダーも,実はジェンダーなのだ」と主張します。

    風紀院「え……? あ……い……いや、だから……どういうことだ?」
    エフ「だから、“自然"な“身体"である“セックス"という概念自体、“文化的"“社会的"に作られたジェンダーに対比されたときに意味をもつものであって、“男"“女"の“身体"の二分法自体が、わたしたちの言語によって認識され、達成されているという意味において、セックスもまたジェンダーにすぎないということなの」
    シンジ「何だか過失で人を殺した人が『故意にやったんだ』と言い訳してるみたいな感じだけど……(ボソ」
    風紀院「えぇ~~と、ちょっとよくわからないんだが……」
    エフ「わからないのはアンタがバカだからよ!!」
    シンジ「そうかな……結局そのロジックって、『イヌはイヌと名づけられた瞬間、誕生した』って言ってるのといっしょだよね」
    風紀院「そ……そうだよな、でも、イヌと名づけられた瞬間に、イヌという動物が物理的にそこに出現するわけじゃないよな?」
    シンジ「イヌという概念は(人間にとっては)動物であるイヌに先行する――それは“全ては気の持ちよう”という程度の意味でなら、理があると思う。
     千田の『ジェンダー論をつかむ』を読むと、ジェンダーの不確かさの比喩として、ある国の原住民が飛行機も昆虫も飛行士もみな『飛ぶもの』という一つの単語で表すといった例が挙げられている」
    エフ「ビンゴ入りましたぁ! つまりいかなる性役割を選び取るかは、その個人次第ってワケよ!!」
    シンジ「それはそうだけど……でも、千田が例に挙げたような、様々な言語における定義づけのブレが、男女という概念にはほとんどない。そのこと自体が、この性の二分法の普遍性、有効性をまさに証明してるんじゃないかな。だって飛行機も昆虫も区別しない言語はあっても、男と女を区別しない言語は多分、地球上には、ない。
     ジェンダーという言葉は、元々は文法上の男性、女性名詞の区別を指す言葉だったんだ。第二外国語でやるあれだよね、帽子が男性だったり船が女性だったり……むろん中性名詞というのもあるけど、いずれにせよ男女の二分法が前提でなければ中性もあり得ない。そうした用法が世界中にあること自体が、男女の二分法が人間にとって根源的なものであることの証左であるように、ぼくには思えるよ」
    エフ「だから、セックスもまたジェンダーにすぎないの!! わからないのはアンタがバカだからよ!!」
    シンジ「いや……その、セックスに先行するはずのジェンダーが、実はセックスの規定から逃れ得ない、少なくとも現状では逃れ得ていない、ということを言ってるんだけど……そもそもそうした精神論を持ち出して人間の精神的メカニズムとしての性自認を否定するのは論理のすり替えじゃ……」
    エフ「わからないのはアンタがバカだからよ!!」
    シンジ「ひ……人の話は聞かないのか、この人……」
    エフ「んっふっふっふ~~(はぁと 言い返せないみたいねぇ、しんちゃん(はぁと
     マネーなんてしょせん、“新しい教科書を作る会”がジェンダーフリーを批判するために持ち出してきただけで、フェミニズムには何ら関係ない人物なのよ!」

     論破!!

    シンジ「さっきは言えなかったけど……それは違うよ! コラピントによるドキュメンタリー『ブレンダと呼ばれた少年』がマネーのウソを暴くまでは、フェミニストはマネーの業績をことあるごとに持ち出していたんだ!」
    エフ「(∩゚д゚)ァー ァー キコエナイ!!」
    シンジ「一例を挙げれば藤本由香里。彼女は『私の居場所はどこにあるの?』においてマネーの著書『性の署名』を持ち出して、『基本的な考え方はすべてこの本によっている。』と書いているし、また朝日ワンテーママガジン『ジェンダー・コレクション』ではやはり同書を紹介して、『絶対必読の基礎文献である。』とまで言っている」
    風紀院「か……完全に聖書のような扱いでは……」
    シンジ「意味がわからないのは、千田の『女性学/男性学』でも、あれだけこき下ろしておいて、巻末では特に批判するでもなく推薦図書として紹介されていることだよ――もっとも書名は『性の書名』と誤植されてるけど……」
    風紀院「そ……それは誤植ではなく、同姓同名の作家が書いた、別な本だったのでは……?」
    エフ「(∩゚д゚)ァー ァー キコエナイ!!」
    シンジ「ぼくもコラピントの本が出るまではマネーの学説を信じていた。だから、信じていたこと自体を責める気は毛頭ない。ぼくが不誠実だと感じるのは、ウソがバレたとたんに過去の自分たちの言動をなかったことにして、『メチャクチャですね』と一蹴できるその変わり身の早さなんだ。
     それと、『ブレンダ――』の、政治的利用」
    風紀院「政治的利用……?」
    シンジ「保守派がこの『ブレンダ――』をジェンダーフリーを批判する意図で復刻した時、千田含めフェミニストたちは盛んにそのやり口を罵った。
    『復刻したのは「新しい教科書を作る会」のメンバーだ』
    『フェミニズムに対するバックラッシュだ』と――」
    風紀院「し……しかし誰が復刻したかはこの際、関係ないのでは……?」
    シンジ「千田は繰り返し、この『ブレンダ――』の中の、当事者であるブレンダ(成長後はディビッドと改名)へのインタビュー部分を引用している。ディビッドが男女同権を求めて戦う女性を肯定している部分を抜き出しては、ディビッドは我々の味方だと強調しているんだ――男女同権とジェンダーフリーを混同して自分たちに正義があるかのように見せかけるのは、フェミニストたちの常套手段だけどね」
    エフ「(∩゚д゚)ァー ァー キコエナイ!!」
    シンジ「『女性学/男性学』にはこうある」

     ディビッドを苦しめたのは、ペニスのない男は男じゃないという考え方であり、あらゆる場面で人間を男女にきっちりと二つにわけていく、性の考え方そのものだったのですから。

    風紀院「い……いや、ディビッドを苦しめたのは、性別はペニスに還元されないという考え方であり、あらゆる場面で人間を男女を曖昧にしようとする、性の考え方そのものだったんじゃないのか……?」
    シンジ「そして『大航海』に掲載された論文「ブレンダの悲劇が教えるもの」でも、やはりディビッドのインタビューを抜き出した後で、こんなことを書く」

     ブレンダの悲劇は、「男」という「生物学的自然」を否定されたことにあるのではない。「生物学的な自然」の存在は、真の問題ではないのである。むしろ、性別によって社会を編制するジェンダー秩序を無理やりに押しつけられた点にこそ、悲劇が存在しているのではないか。

    風紀院「い……いや、ブレンダの悲劇は、生物学的自然を否定されたことにあるんじゃないのか?」
    シンジ「ここにおける千田の発言は、もしこの社会がジェンダーフリー社会であったなら、ブレンダの悲劇はなかった、と言っているとしか思えない」
    風紀院「し……しかし仮にそんな社会だったとしても、自分が男か女かわからない、男であるにもかかわらずペニスがない苦悩は消えないのでは……?」
    シンジ「いや……逆に言えば、こうなる。彼女らの夢想するような理想的ジェンダーフリー社会とは、ペニスが失われようが、自分の性自認が曖昧であろうが全く苦悩の必要がないほどの、性別の差違が全く消失した社会である――彼女らはそんなものを目指してはいないと否定を続けているけどね」
    エフ「(∩゚д゚)ァー ァー キコエナイ!!」
    シンジ「ふざけたことに千田はこんなことを言っている」

     何よりもディビッドの苦悩を、このように利用すること自体が、自殺したディビッドへの裏切りかもしれません。

    シンジ「これは保守派がこの事例を元にジェンダーフリーを批判していることを指しているんだ。でも、こうしてみると実際に死者を執拗に政治利用しているのは――」
    フェミクマ「うぷ↑ぷ↑ぷ↑ぷ↑ぷ↑ぷ↑ぷ↑ 腐女川クン、こうなると男釜田クンを殺す動機があるのはキミと言うことになりそうですね……」
    エフ「ふん! 違うっつってんだろ!! 健全な粛正は健全な精神と肉体に宿るの! あたしが殺すのはあくまで相手の思想を正すため! 存在が自説にそぐわないから殺す、なんてせこいことはしないんだよ!!」
    シンジ「確かに……考えればあの殺され方は、今までのジェンダフリャーエフのやり方とは違う……」
    風紀院「……………」
    エフ「あたしの殺しには一流ならではのこだわりがあんのよ、人気のラーメン店がスープや麺や具材にこだわるのといっしょなの!」
    風紀院「……………ッ」
    シンジ「となると……」
    風紀院「ふ……ふふふふふ……」
    シンジ「ひょっとして……今までとぼけていたのは芝居で、風紀院君がフェミニズムの理論をかばおうとして……?」
    風紀院「フェミクマ……始めてくれたまえ、投票タイムを……」
    フェミクマ「ラジャー! オマエラ、お手元のスイッチで投票してください!」

     投票開始

     GAMEOVER
     フウキインくんがクロにきまりました。
     おしおきをかいしします。

     と、床下から台がせり出し、その上には何故だかパンパンに膨らんだ風紀院の学生鞄が乗せられていた――。
    風紀院「こ……これは……?」
     おそるおそる開けてみると、そこには女性モノの下着が山のように――。

     服装検査

    フェミクマ「風紀委員なんだから、指定以外の下着を着けてくる子からは当然、没収だよね?」
    女生徒A「何アイツ?」
    女生徒B「没収だって没収」
    女生徒C「うわ何、サイテー!!」
    女生徒D「きっと校則を盾に女子の下着を集めて穿いたり嗅いだり食んだりしてんのよ!!」
    女生徒E「女性の敵よ、あの変態!!」
    風紀院「ち……違う!! ぼくは女性の敵なんかじゃないぃぃぃぃぃ~~~~~!!!!!」

     気づくと風紀院はショック死していた。

    フェミクマ「主よ、優しく笑え。そしてあなたの魂に安らぎあれ……」

     ここでの真実はとてつもなく軽い。頭がどうにかなってしまいそうなほどに軽い。
     風紀院君の悲痛な叫び声を聞きながら、ぼくはそう痛感させられた――。

     

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