結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2023年5月23日 Vol.582
はじめに
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結城は、毎週金曜日に専用サイトでWeb連載「数学ガールの秘密ノート」を連載しています。
◆Web連載「数学ガールの秘密ノート」(結城浩)
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ここしばらくオフシーズンでお休みをいただいていたのですが、先週から新シーズンが始まりました!
今回はシーズン40のエピソード1として「パスカルの三角形(前編)」を公開しました。
エピソード1は、いつも楽しく読めて内容もやさしいですね。ぜひ気楽にお読みください。
◆パスカルの三角形(前編)
https://link.hyuki.net/girlnote391
結城のWeb連載の最新回は、毎回一週間無料で全文を読むことができます。見逃さないために、ぜひ「数学ガールのお知らせメール」をご利用ください(無料)。更新があるたびにメールをお送りします!
◆数学ガールのお知らせメール(無料)
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ちなみに、ひと月500円でWeb連載の過去記事390本がすべて読み放題になります。ぜひ、結城の継続的な執筆活動をご支援ください。よろしくお願いします。
◆読み放題プランへのご参加について
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それでは、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
- Blueskyの招待コードで失敗した話
- 問題処理の基本は分割 - 学ぶときの心がけ
- ChatGPTとの対話:AIと相談して作品のタイトルを決める
- 数学と文学 - 本を書く心がけ
Blueskyの招待コードで失敗した話
先週の結城メルマガ(Vol.581)でBlueskyの招待コードの話を書きました。あのあと、ちょっとした出来事があったのでご紹介します。
Blueskyに参加するための招待コードが新たに数個、運営さんから結城に送られてきました。私は「もう招待コード配布もだいぶ慣れてきたな。結城メルマガに手順の説明まで書いたし」などと思いながらフンフンとTwitter DMで配布していました。
トラブルが起きないように自分が持っている招待コードの残り個数をよく考えて配布していたのですが、最後に一個余ってしまいました。あれれ? どうして余るんだ?
Twitter DMで配布した招待コードの記録を注意深く調べたところ、AさんとBさんの二人にまったく同じ招待コードを渡していたことに気がつきました(!)。ひとつの招待コードは一度しか使えませんので、同じ招待コードを受け取ったAさんとBさんのうち、どちらか片方は参加できないことになってしまいます。端的に言って失礼な話です。
幸い、Aさんだけが使った状態でしたので、残っていた最後の招待コードをBさんにおわびと共に渡して解決しました。ふー。
残り個数をよく考えて配布していたのに、どうして重複して配布してしまったんだろう……としばらく考えてようやく謎が解けました。
結城は、招待コードをコピーすると表示される”Copied”というマークを使って、どの招待コードを配布したかの判断にしていました(下図参照)。ところが、その”Copied”というマークはクライアントごとに表示されるものだったのです。
◆自分が持っているBluesky招待コードの一覧表示(スクリーンショット)
間が悪いことに、結城が招待コードを配布していたちょうどそのタイミングで、Blueskyが staging.bsky.app だけではなく bsky.app というURLからもアクセスできるようになったところでした。そして、同じブラウザからアクセスしても、URLが異なると別クライアントとして認識されてしまうようなのです。
要するに、staging.bsky.app では招待コードに”Copied”とマークが表示されていても、新しい bsky.app では”Copied”と表示されない状態になってしまい、結城は「まだこの招待コードは渡していないんだな」と誤認してしまったのでした。
理由が判明してほっとしました。理由がわからないと、また同じような事故が起きる可能性がありますからね。そしてほっとすると同時に「いやあ、いろんなトラブルが起こりうるものだなあ。安易に『だいぶ慣れてきたな』などと考えるもんじゃないぞ」と思った次第です。
招待コードの配布というちょっとしたアクティビティでも、油断はできないというお話でした。