Vol.676 結城浩/他の人との距離感/数学をわかりやすく伝えたい/勉強しない弟/数学の問題を作るとき/ゼロイチか?

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2025年3月11日 Vol.676


はじめに

おはようございます。

『群論への第一歩』の話。

昨年刊行した群論の入門書『群論への第一歩』が増刷することになりました!

ありがとうございます!

『群論への第一歩』は「群論」を学ぶための第一歩でもありますが、大学数学を学ぶための第一歩でもあります。

いきなり群論の話に入るのではなく、大学数学で必須となる「集合」や「写像」の話から始まるからです。

こちらではじめの部分をWeb立ち読みできますので、ぜひご覧ください!

◆『群論への第一歩』(Web立ち読み)
http://ul.sbcr.jp/IDEA-nNtF6

◆『群論への第一歩』(アマゾン)
https://amzn.to/3RS7o1u

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執筆中の本の話。

ようやくできました!

先週はプロローグ、エピローグ、あとがき、参考文献と読書案内を書き、月曜日に原稿をいったんまとめて編集部に送りました。まだまだ作業は続きますが、いったん脱稿です!

応援を感謝します!

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「数学セミナー」での新連載の話。

先週もお話ししましたが、日本評論社の月刊誌「数学セミナー」の2025年4月号(3月12日発売)から、私の新連載が始まります!

題して「数学のココがわからない/理解のためのヒント集」です。

一般の方が数学を学ぶときに引っかかりがちな話題を取り上げてやさしく解説していきます。どうぞお楽しみに!

◆日本評論社「数学セミナー」2025年4月号
https://amzn.to/43yOXoN

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先週の「談話室」の話。

ビデオをオフにしたZoomを使い、参加者と二人で一時間自由に音声のみでおしゃべりする「談話室」というネット企画を毎週行っています。

2025年3月8日(土)の「結城浩の談話室」では、製造業の社長さんをしている30代の男性とお話ししました。

この方は大学数学科時代に結城の『数学ガール』と出会い、それから継続的に応援してくださっているとのこと。会社における組織のあり方や、計画している新工場の話、社員と話すときに心がけていることなどをお聞きしました。

楽しいおしゃべりであっというまに時間が過ぎました。ありがとうございます!

◆結城浩の談話室
https://chatroom.hyuki.com

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それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。


目次

  • 家で勉強しない弟に働きかけたい - 教えるときの心がけ
  • ゼロイチか程度問題か
  • 難しい数学をわかりやすく伝えるには - コミュニケーションのヒント
  • 数学の問題を作るときに考えるべきこと - 教えるときの心がけ
  • 他の人との距離感 - 心の健康