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  • 感性と理性

    2019-12-11 19:17
    水彩画は特に感性と理性が大事です。それは東洋絵画と西洋絵画の精髄を融合したのが水彩画であるからです。東洋絵画は主に水墨画や花鳥画、山水画など、筆の素早いタッチの動きで、一瞬の動きを表現します。これは画家の対象物に対する観察と感覚から、表現されます。例えると音楽を聴いて、それに合わせて自由に描くのと同じような考え方になります。感じたことを表現することは絵の理論的なことを超えて、時に感動的でドラマチックな作品に仕上げます。この絵は深いと思わせる作品には私たちと共鳴させる画家の感性が伝わってくるのです。
    また西洋絵画は主に油絵で、光と影、遠近感を追求しています。これは長年の研究から、理論的に絵を描くことで立体感や質感を表現し、重厚感を表現しています。水彩画はこの理論的に勉強することが必要です。デッサンやガッシュなどを通じて、物を観察する力や色彩理論を改めて勉強する必要があるのです。すなわち理性的に描くことも必要されます。この感性と理性をバランス良く保ち、作品を仕上げることは難しく、理性的に絵をうまく描きたいと思ってしまいます。1回リセットして、リラックスした気持ちで対象物と対話し、感じることも必要不可欠なことです。
  • 水彩画が上手くなるには “深み”

    2019-12-11 19:12
    作品に深みがあるとはどういうことでしょうか。そして深みのある作品とない作品の違いは何でしょうか。

    深みのある作品にはいくつか要素があります。

    一つはテーマです。自分が感動、発見した情景を表現したいというメッセージが作品から伝わってくるかどうか、そしてその感動や発見を鑑賞者と共有できる空間を作れているかどうかでしょう。しかし難しいのはその空間に彼らが滞在し、同じ気持ちになるかどうかです。絵を描く人の気持ちはもちろんのこと、人の気持ちも常に変化していて、そこで重なるのはとても貴重なことであり、稀なことです。その描き手と鑑賞者がより多く重なるために、以下の要素が考えられるでしょう。

    一つ目はデッサン力です、形をしっかり捉え、表現したいものを忠実に再現し、テーマを理解させることです。それには鉛筆デッサンや速写の日々の訓練が必要です。

    二つ目は混色です。色はテーマのイメージを左右し、楽しさ、幸せ、悲しさ、寂しさなどの感情を表現します。光と影、暖色と寒色の訓練も必要です。

    三つ目は感性とタッチです。これは描き手の感情の延長線にあると考えます。上記の二つと異なるのは、これが感情を表す特徴的な手段であるということです。作品に生命が宿り、深みを出すためには、同様に日々の訓練によってタッチが自然となり、そして日々美しいもの、感動するものを純粋な気持ちで感じることが必要なのです。