-
語り処_2024.10.02
2024-10-02 21:10330pt1. ひとことオピニオン
さあ、政権交代だ! 立憲民主党の新代表と自民党の新総裁選が決まりました。臨時国家で腰を据えた論戦が成されると思いきや、石破新総裁は国会で首班指名される前から解散総選挙の日時を決めてしまうと言う掟破りの先方に出て、議会を毀損するだけでなく自らの言行の不一致をさらけ出しました。野党共闘はそう簡単な話ではありませんが、それを実現しないことには絶対に自公政権を倒すことはできません。中東情勢が混迷し、必ず日本経済と国民生活に深刻な影響を及ぼすに違いありません。その最中に行われる衆院総選挙では、何としても無為無策の自公政権を倒さなければなりません。
2.季節の話題
岩手は米の収穫真っ盛り! 政治も野党が政権の収穫期に! 岩手県が開発した最高級ブランド米「金色(こんじき)の風」も収穫期を迎えました。人類は米という何とも素晴らしい食糧を見つけたものです。栄養はあるしエネルギーにもなります。玄米なら更に健康によいと、静かなブームのようです。健康と言えば、ことそういえば、僕は先日急に膝が痛くなり慌てて医者に行ったのですが、レントゲンを撮った結果、40代の人の膝より完璧だと褒められました。膝の調子も戻ってきたので、政権交代へ向けて全力で頑張ります。
3.Q&A
日本的民主主義を考える 「自分たちのことは自分たちで決める」というのが民主主義の基本ですから、選挙の投票率が高いことは、それだけ民主主義が機能している証の一つと言えます。は有権者の約半数を占める無党派層が動いた時、政権交代が実現するというのが日本的民主主義のメカニズムと言えます。それ以外の時は、コアな支持者が投票所へ行くだけですから、そうなると岩盤支持層を持つ自公が強いということになります。なぜ日本的民主主義ではこういうメカニズムが働くのか。ひとつは日本人はリベラルも保守派も「現状が変わる」ことに対する拒否反応が異常なほど強いことです。さらに、「和を以て貴しと為す」という長い伝統のなかで白黒をつけることを嫌う傾向があり、端的に言えば良くも悪くも近代民主主義の体質に日本人は馴染めないのです。ういう日本で、国民の政治参加の一つのきっかけになるのが、私は政権交代だと思っています。選挙をエキサイティングにして、投票所へ足を運ばせ、自分の考えた一票が政治を変えるという実感を持つことで、自分も民主主義を担う国民の一人であるという自覚が芽生える。私たちは、選挙を通して民主主義をもっともっと学んでいくべきなのです。
-
語り処_2022.10.29
2022-10-29 21:00330pt1. ひとことオピニオン
マイナンバーカード強制の前にやるべきことがある
河野太郎デジタル相は、2024年秋にマイナンバーカードと現在の健康保険証を一体化させ、健康保険証は廃止すると言います。しかし、結論をまず言うと、それはあまりにも拙速であり、日本の政治状況を考えると機が熟していないと言えます。国民がマイナンバーやマイナンバーカードを拒否する最大の理由は、プライバシーの侵害と情報の漏洩、改ざん等に対する不安や不信です。ここ何年かでも、官僚の死者まで出した「森友学園」への国有地売却を巡る決裁文書の改ざん問題や、国会での「情報を捨ててしまいました」「記録はありません」「やっぱりありました」などというおよそ誠実味のない政府答弁はじめ、政府・行政を信用することができない事件が次から次へと起きています。しかも、それらの不祥事は厳しく罰せられることもなく、「ごめんなさい」で全てが済んでしまっているのです。 政府・与党がまず具体的に行っていくべきことは、基本的人権を守ることを政治家一人ひとりがきちんと自覚して政治に取り組み、基本的人権の保護を制度的に確立することです。それは国家が設けるべきセーフティーネットの一つです。そういう土俵ができてはじめて、マイナンバーカードを議論の俎上に乗せることができるのです。 いずれ マイナンバーカード的なものは必要になると思います。しかしその前にまず、日本は根本の問題として、議会制民主主義を定着させなければなりません。長年、一政党に権力が集中しているような国は、とても民主主義が定着しているとは言えず、政権交代によるチェック機能も働かないので、プライバシー保護や人権意識がおざなりにされるのです。人類の歴史は、弱肉強食の社会ではいけないから、国家というものができ、議会制民主主義ができたはずです。そして、特定政党に権力が集中して国家が一党独裁にならないように、政権交代が適宜行われるようにしていく。それが先人たちが編み出した知恵です。その仕組みをもう一度想い起こして、そこから議論をスタートさせていかなくてはなりません。政権交代も起きず、特定政党に権力が固定化されていている日本では、情報が一箇所に集中するマイナンバーカードの導入は危険すぎて時期尚早です 。
2.季節の話題
美味の宝庫、岩手県をもっと知ってもらいたい 秋が深まり、日本酒が恋しくなるシーズンです。奥州市前沢にある岩手銘醸の「特別純米酒奥州ノ龍」が、2022年度の全米日本酒歓評会(The U.S. National Sake Appraisal)の純米酒部門で2年連続金賞に輝くという朗報が届きました。岩手には日本酒だけでなく、松茸、 「銀河のしずく」「金色の風」という独自銘柄、蜜のたっぷり入った良質なりんご短角牛や前沢牛、魚介等々美味しいものがたくさんあります。ただ、岩手県人は商売が下手なので、今ひとつ全国区になれません。最近は達増知事も頑張って、少しずつ知名度が上がってきました。今後も順調に販路を広げていって、岩手の美味しいものが日本全国に広がっていき、岩手県民の経済力が高まっていくことを心から願っています。
3.Q&A
ロシア−ウクライナ戦争後の世界
プーチン大統領はいずれ失敗して淘汰されると思いますが、その後の世界秩序については、さまざまな動向を適確に予測することが非常に難しく、そう単純な話ではないと思います。ただし、一番のポイントになるのはやはり中国の動向です。習近平体制3期目を迎えましたが、中国共産党中央委員会政治局常務委員7人の全てを習近平国家主席と関係の深い人物が占める形になりました。これは恐ろしいほどの独裁体制です。中国の歴史は常に、権力者の出現と、それに対する農民暴動など民衆の蜂起という構図を繰り返してきました。それにより権力者が次々と変わってきたのです。現在の中国は、経済が悪化して格差も広がリ、国民に不満が渦巻く中で、共産党ではなく習近平国家主席個人による独裁強権国家の道を歩んでいるわけです。だから私は、そう遠くないうちに過去の歴史の繰り返しが起きるのではないかと危惧しています。権力闘争に勝った習近平国家主席の高揚感を考えると、台湾有事ばかりでなく、北朝鮮を煽って戦争への口実にしていく可能性もあるとみています。北朝鮮が南下したら韓国はひとたまりもありません。台湾にしろ、朝鮮半島にしろ、アメリカが本気で戦わないことを習近平国家主席は見透かしているので、金門島などの大陸沿岸の台湾領と、朝鮮半島からの両方を一気に動かしてくる可能性もあります。台湾有事はほぼ日本有事です。習近平国家主席の3期目達成は動乱の幕開けとも言え、北東アジアに位置している日本は今世紀最大の大動乱の矢面に立たされる可能性が高いと思います。日本はその自覚と覚悟をきちんと持つべきだと思います。
1 / 1