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語り処_2016.10.11
2016-10-11 14:00330pt語り処_2016.10.11目次1.ひとことオピニオン(豊洲市場移転問題は日本の政治・行政の縮図)2.季節の話題(岩手、哀しい事、嬉しいこと)3.ご質問を受けて(中央銀行としての日銀の金融政策をどう評価するか)+お知らせ
1. ひとことオピニオン豊洲市場移転問題は日本の政治・行政の縮図
東京都の築地市場の豊洲への移転問題が大きく揺れています。小池百合子都知事は就任早々、地下水のモニタリング調査が全て終了する来年1月まで豊洲新市場への移転延期を決定しました。その後、豊洲市場の不可解な建築計画の変更が発覚し、第8回のモニタリング調査では一部で環境基準を超える有害物質のベンゼンとヒ素が検出されるなど、豊洲移転問題は混迷の度を深めています。
もともと、豊洲は東京ガスの工場跡地なので土壌汚染が激しく、当初から生鮮食品を扱う市場をそのような場所に移転して果たして安全なのかという議論がありました。 -
語り処_2016.09.20
2016-09-21 16:25330pt語り処_2016.09.20目次1.ひとことオピニオン(欧州で世界激変の鼓動を聞く)2.季節の話題(岩手から横綱が出ない!)3.ご質問を受けて(子どもたちの貧困問題について)+お知らせ
1. ひとことオピニオン欧州で世界激変の鼓動を聞く
1993年のマーストリヒト条約発効によってEU(European Union=欧州連合)が発足しました。地域共同体の先進例としてヨーロッパにEUという共同体ができたことは、歴史的にみても画期的な試みだったと思います。そうしたなか今年6月、英国が国民投票によりEUを離脱するという衝撃的なニュースが世界中を駆け巡りました。これもまた、歴史的にみて非常に大きな出来事だと思います。
英国はEUに加盟していても、貨幣経済では1999年にユーロ制度が誕生した際に、共通通貨ユーロではなく、ポンドを使い続ける選択をしました。国家元首である「エリザベス女王」が印刷され -
語り処_2016.08.29
2016-08-29 17:10330pt語り処_2016.08.29目次1.ひとことオピニオン(国会での野党共闘は総選挙への一里塚)2.季節の話題(運転免許の更新をうっかり忘れてしまった!)3.ご質問を受けて(憲法問題をどう整理すべきか)+お知らせ
1. ひとことオピニオン国会での野党共闘は総選挙への一里塚
8月3日に、第3次安倍再改造内閣が誕生しました。主要閣僚の多くを留任させ、内閣の骨格を維持する一方で、安倍首相と政治信条や歴史認識が近い稲田自民党政調会長(当時)が防衛大臣に、そして安倍首相の側近とされる世耕内閣官房副長官(当時)が経済産業大臣に就任しました。特に、防衛関係の役職経験のない稲田氏が防衛大臣になったのは異例のことであり、首相と近しい人たちを内閣や党役員に並べた人事と言えます。
確かに、総理大臣なら誰でも自分の思い通りの人事をするのは当然で、使いやすい、息の合った人を入閣させるのはある程度は仕方がないことで -
語り処_2016.08.15
2016-08-15 16:11330pt語り処_2016.08.15目次1.ひとことオピニオン(野党連携をもっと進めて衆院選に臨め)2.季節の話題(朝はテレビでオリンピックに一喜一憂)3.ご質問を受けて(昨今の政権によるメディアの締め付けについて)
1. ひとことオピニオン野党連携をもっと進めて衆院選に臨め
今回の参院選では32の1人区全てで野党統一候補を擁立することができました。これは野党結集の第一段階として、一定の評価をすることができると思います。事実、2013年の参院選では野党が2議席しか取れなかった1人区で、今回は11議席を取ることができました。それは東北と北海道で野党が健闘し、特に東北6県のうち5県で野党統一候補が勝利したことが大きかったと思います。 また、選挙直前に行われた各メディアの世論調査で、憲法改正に賛成する勢力が参院全体の3分の2に届きそうだと報道されました。そのアナウンス効果で、改憲に危機感を感じた人 -
語り処_2016.05.30
2016-05-30 16:00330pt語り処_2016.05.30目次1.ひとことオピニオン(サミットでは通用しなかった安倍首相のパフォーマンス)2.季節の話題(井山七冠の快挙を見倣って「ボーイズ・ビー・アンビシャス」!)3.ご質問を受けて(東京オリンピック・パラリンピック金銭授受疑惑について)
1. ひとことオピニオンサミットでは通用しなかった安倍首相のパフォーマンス
安倍首相は今回の伊勢志摩サミットで、何とかして各国首脳の賛意を得た形をつくって、今後の自分の財政・経済政策の正当性を担保しようと試みました。しかし、その思惑はことごとく外れてしまいました。特に、消費税増税延期のアリバイを、アベノミクスの失敗ではなく、世界経済の悪化に求めようとしましたが、各国首脳の同意は得られませんでした。
今回のサミットで安倍首相は各国首脳を前に、現在の世界経済が「リーマンショック級」の危機的状況にあると力説しました。しかもそのために、 -
語り処_2016.05.16
2016-05-16 11:00330pt語り処_2016.05.16目次1.ひとことオピニオン(野党は心を一つにして国民に本気度を示せ!)2.季節の話題(「ニコニコ超会議」は愉快だった!)3.ご質問を受けて(安全保障ついて)
1. ひとことオピニオン野党は心を一つにして国民に本気度を示せ!
世界的に激動の時代を迎えていますが、日本もいま、いろいろな意味で矛盾が表面化しつつあります。「アベノミクス」などという言葉遊びのパフォーマンスで、景気はいつまで経ってもよくならず、国民の活力を生み出せない状況が続いています。あげくに、日銀を巻き込んだ間違った金融政策の結果、特定の人だけが利益を享受するいびつな社会になってしまいました。また、労働環境も悪化の一途を辿っており、非正規雇用は増え続ける一方です。さらに、年金や医療などの社会保障も先行きの不透明感が増すばかりです。これでは、生活が成り立たないという不満や、いつか日本は破綻してしまう -
語り処_2016.04.25
2016-04-25 18:10330pt語り処_2016.04.25目次1.ひとことオピニオン(国民に目を向けた政治で日本経済の再生を!)2.季節の話題(岩手で農業をやってくれる若者大募集!)3.ご質問を受けて(年金積立金の運用や年金の在り方について)
1. ひとことオピニオン国民に目を向けた政治で日本経済の再生を!
様々な経済指標をみても景気後退は明らかであり、巷間「アベノミクスは破綻した」と言われています。しかし私は、そもそもアベノミクスなどという経済政策はなかったのだと思います。実態のない単に人気取りの施策を、ただただ続けてきたのがアベノミクスであり、それが今日の日本の経済状況をもたらしたのです。
安倍首相は新自由主義を標榜する一部の人たちに囲まれて、市場原理・自由競争を最優先にした弱肉強食の経済を進めてきました。その理屈は、生産性の高い企業が大きな利益を上げれば、その儲けがいずれ「しずく」となってしたたり落ちてきて -
語り処_2016.03.28
2016-03-28 15:00330pt2語り処_2016.03.28目次1.ひとことオピニオン(民進党は高い志を持って最後のチャンスを生かせ!)2.季節の話題(恐るべし!人工知能(AI))3.ご質問を受けて(若者も希望が持てる雇用制度について)
1. ひとことオピニオン民進党は高い志を持って最後のチャンスを生かせ!
3月27日、民主党と維新の党が合流して、民進党が結成されました。民進党が本当に、自民、公明両党に代わる、政権担当能力のある政党として国民に認められるのであれば、私はそれでいいと思います。しかし、直近の世論調査をみても、必ずしもそうなっていないようです。
私は、今回の野党の一連の動きの中で、共産党が画期的な方針転換を図ったことを高く評価しています。それを機に、全野党が旧来のいきさつを乗り超えて、本当に力を合わせてやっていこうとなれば、国民の期待は一気に高まったと思います。ところが逆に、民進党周辺からは、共産党の協 -
語り処_2016.03.07
2016-03-07 17:35330ptポスター掲示のご協力をお待ちいたしております→http://www.ozawa-ichiro.jp/語り処_2016.03.07目次1.ひとことオピニオン(野党の大きな塊をつくろう)2.季節の話題(ひとり一人が民主主義のプレーヤー!)3.ご質問を受けて(東日本大震災、政治の責任について)
1. ひとことオピニオン野党の大きな塊をつくろう
私は以前から、野党が大同団結して共闘し、自公に代わって政権を担うことができる受け皿をつくらない限り国民の支持は得られない、と主張してきました。しかし、各党の目先の利害や過去のいきさつなどから、なかなかうまく進みませんでした。私が「インチ・バイ・インチ」、少しずつ、少しずつだけれどもその流れになってきていると言ってきたのはそのことです。
そして、2月中旬に5野党の党首が会談し、今年夏の参院選や国会対応について話し合い、一定の合意が得られました。その成果 -
語り処_2016.02.08
2016-02-08 10:15330ptポスター掲示のご協力をお待ちいたしております→http://www.ozawa-ichiro.jp/語り処_2016.02.08目次1.ひとことオピニオン(異常な金融政策の行き着く先はハイパーインフレ)2.季節の話題(刷ったお金は整備新幹線に!!)3.ご質問を受けて(アメリカ大統領選挙について)
1. ひとことオピニオン異常な金融政策の行き着く先はハイパーインフレ
日銀は1月29日の金融政策決定会合で、金融機関から預かっている当座預金の一部の金利をマイナスにする、いわゆる「マイナス金利」の導入を決定しました。9人の政策委員のうち4人が反対するという僅差での決定ということですが、そのこと自体が、アベノミクスがさらに泥沼にはまり込んでいることを示しているのではないでしょうか。
そもそも安倍政権の経済政策は、「アベノミクス」という空虚な言葉を前面に押し出して、笛や太鼓で売り出したわけですが
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