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川栄李奈の卒業公演としてチームA「恋愛禁止条例」公演が行われた。
2015年8月4日(火)AKB48劇場
今年3月に行われたコンサートにて卒業を発表し、2日前にさいたまスーパーアリーナでの卒業コンサートではファンに感謝の気持ちとこれからの抱負を語った川栄李奈。この日、活動拠点であるAKB48劇場で、最後の公演に臨んだ。
“りっちゃん”コールが起こる中、幕が上がった卒業。1曲目「長い光」から同期の小嶋菜月は瞳を潤ませ、2曲「スコールの間に」では島崎遥香が涙を流しうつむく場面も。それとは対照的に川栄は、MCコーナーで気合を入れてきたという中西智代梨のメイクを「ヤマンバみたい」といじるなど、いつもと変わらない様子だった。
「りっちゃんに最後に想いを伝えよう」というテーマのトークでも、川栄節が炸裂。組閣する度に同じチームになり運命を感じていたという岩田華怜の「ずっと大好きでした」との告白にも、「いつも同じチームっぽいなぁ…とは何となく知ってた」「(岩田のことは)ふつう。中の上」と無邪気に返していた。
他にも、今日の高橋みなみのヘアスタイルが期せずして川栄が生み出したキャラクターのワステのようになってしまったことについて、パフォーマンス中もメンバーが爆笑して盛り上がるなど、川栄の卒業公演らしく湿っぽさはなく笑いに満ちて公演は進んでいった。
しかし終わりが近づくにつれ、徐々にしんみりした雰囲気に。終盤のMCで「まだ実感なくて…でもいなくなっちゃうんだなぁって…」と入山杏奈が涙ぐむと、他のメンバーも下を向き、顔を上げられなかった。
そんなしんみりした空気を吹き飛ばすかのように、川栄はおバカのセンターの座を獲得した「ハステとワステ」を披露。いつもは人形のハステとワステを同期の11期生の小嶋菜月と名取稚菜(チームBから特別に出演)に代えて、ふたりに挟まれた川栄は満面の笑顔を見せていた。
最後には卒業を記念したサプライズも。「笑いあった思い出しかない」という山本彩や所属チームのキャプテンだった大場美奈と横山由依からはビデオメッセージが届けられ、ラスト曲「君が教えてくれた」では、その横山をはじめ仲の良かったというメンバーがいきなりステージに登場。この時ばかりは、これまで笑顔で通していた川栄の頬を大粒の涙がつたった。
最後は瞳を涙で濡らしながらも、ファンに愛されメンバーを癒した笑顔のままで、5年間ステージに立ったAKB48から劇場から、夢の女優に向かって巣立っていった。
<コメント(終演後の囲み取材から抜粋)>
・最後の公演を終えての感想
「ファンの皆さんも温かくて、メンバーも私のために泣いてくれたりして感動しましたが、すごく楽しく終われたのでよかったなと思います。今日はいつもより楽しくて、感動もして、高みなさんたちが面白くて笑顔にもなれました」
・AKB48でよかったこと、つらかったこと
「メンバーに出会えたことは、自分の中で青春だなと思います。ダンスと歌が苦手だったので、最後まで得意になれなかったのがつらかったです(笑)。最後まで苦手でしたが、出来ないなりに頑張りました」
・今後について
「お芝居が好きなので、お芝居のお仕事をしていきたいと思います。まだ経験が浅いので、色々な経験をして成長していけたらいいなと思います。10年後、20年後には「あの人、アイドルだったんだ」と思われるようになりたいです」
・AKB48を振り返って
「本当に楽しかったですし、もし生まれ変わってもAKB48に入りたいと思いますし、それくらい楽しかったです」
・最後に
「5年間AKB48にいて卒業することに不安もありますが、メンバーの皆も応援してくれているので、これからも頑張りたいと思います。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました」
<セットリスト>
M--:ロマンスかくれんぼ(樋渡)
M00:Overture
M01:長い光(ALL)
M02:スコールの間に(ALL)
M03:JK眠り姫(ALL)
M04:君に会うたび恋をする(ALL)
M05:黒い天使(小嶋陽、小嶋菜、藤田)
M06:ハート型ウイルス(島崎、中田、西山)
M07:恋愛禁止条例(川栄、武藤、岩田)
M08:ツンデレ!(高橋、中西、達家)
M09:真夏のクリスマスローズ(入山、前田、市川、中村)
M10:Switch(ALL)
M11:109(マルキュー)(ALL)
M12:飛行機雲(ALL)
M13:あの頃のスニーカー(ALL)
~アンコール~
M14:AKB48参上!(ALL)
M15:ナミダの深呼吸(ALL)
M16:大声ダイヤモンド(ALL)
M17:ハステとワステ(川栄、小嶋菜、名取)
M18:君が教えてくれた(ALL、名取、横山、伊豆田、大島涼、高橋朱、田野)
■AKB48公式サイト:http://www.akb48.co.jp/
(素材提供:AKS)