NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の井上剛監督の最新作「LIVE!LOVE!SING! 生きて愛して歌うこと 劇場版」(2016年1月中旬より全国順次公開)の予告編が解禁された。
本作は、震災の影響でバラバラになった同級生たちが再会し、福島の立ち入り禁止区域内の母校に埋めたタイムカプセルを掘り起こしに行くロードムービー。ヒロインの朝海を話題作に相次いで出演している石井杏奈(E-girls)、旅をする仲間に渡辺大知(黒猫チェルシー)、木下百花(NMB48)、柾木玲弥、前田航基などフレッシュな顔ぶれをそろえ、現代の若者たちを通じて“今の日本”を鋭く切り取った力作が誕生した。
完成した予告編は、朝海が阪神淡路大震災から20年という節目に、神戸復興への願いを込めた歌「しあわせ運べるように」を学校の行事で歌うことに違和感を覚えるところから始まる。それぞれの場所でさまざまな“想い”を抱えて生きる人々は、ひとつの歌を通してつながることができるのか。久しぶりに会う同級生たちと故郷福島へ旅する中で、様々な人に出会いながら徐々に変わっていく朝海の姿が映し出されている。
また、津田寛治、二階堂和美、皆川猿時、ともさかりえ、南果歩、中村獅童ら脇を固める豪華キャスト陣も登場。彼らがどのように物語に関わっていくのかも見どころの1つとなっている。
さらに、実際の福島県の立ち入り禁止区域内で撮影を実施した本作。人気のないどこまでも続く広大な大地や、瓦礫が残ったままの小学校など、東日本大震災から4年経っても何も変わっていない風景がまざまざと映し出され、登場人物だけでなく、観る者の心にも迫るものがある。
そんなときが止まったままのような福島の風景に、「あまちゃん」でも井上監督とタッグを組んだ大友良英、Sachiko Mが紡ぎ出す音楽が合わさり、独特の世界観を醸し出している。さらに渡辺大知が本作のモチーフとなる合唱曲「しあわせ運べるように」を歌っている姿も登場。自身のバンド「黒猫チェルシー」のライブでも歌っているという渡辺が熱唱している姿に胸を打たれる。
<ストーリー>
それは、いちばん大切なことに気づく旅
神戸で女子校に通う朝海のもとに、故郷福島に留まる同級生・本気(マジ)から一通のメールが届く。「立入禁止区域になっている母校の工程に埋めた、タイムカプセルを掘りに行かないか?」。同じ誘いを受けた小学校時代のクラスメイト2人、神戸で暮らす勝と横浜の夜の町で働く香雅里、そしてひょんなことから朝海たちに同行することになった教師・岡里は、一路福島を目指す。長い旅路の果てにたどり着いた地で、かれらは何を見て、何を感じるのか…。
2016年1月中旬よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開