ガールズ演劇カンパニー・アリスインプロジェクトの最新作、舞台『ハイスクールミレニアム2015』(上演:2015年12月16日~20日)の記者発表会が行われ、キャストの面々が登壇した。
2015年12月5日(土)黛アートサロン
アリスインプロジェクトで約3年半ぶりの上演となる同作は、作・演出を引き続き企画演劇集団ボクラ団義の久保田唱氏が務め、久保田氏得意のロジカルでスピード感のある脚本と演出が冴えわたるガールズ演劇の傑作となる。様々な運命を背負った少女たちによる笑いと涙の青春SFストーリー。
今年5月にアリスインプロジェクトの作品『ヨルハ Ver.1.1』で初舞台を踏んで以来、本作品が早くも7作目の出演作品となる藤本かえで、アリスインアリスの栗生みながW主演を務め、ハコイリムスメの菅沼もにか、ななのんの那奈、5月に上演された『魔銃ドナー』で注目を浴びた新星・岩田陽葵など、話題のアイドルや女優陣に加え、今もっとも注目されている演劇カンパニーの1つであるボクラ団義のメンバーが厚みを加える。さらに特別出演の元SDN48の木本夕貴が花を添え、女性キャストオンリーの総勢27名で送られる。
また、記者発表会を欠席した作・演出の久保田氏からは「この『ハイスクールミレニアム』という作品は今回で3回目。同じ作品を3回も上演させていただけるのは、それだけ人気があり愛されているということ。作り手としてそれだけでとても光栄です。しかし、光栄に思っているだけでは作品は成立しませんので、過去2回のいい部分をしっかりと踏まえながら、さらに今回の2015年バージョンとしてしっかりパワーアップできるように脚本に取り組み、そして揃ってくださった素敵なキャストの皆さまと稽古に励んでおります。最初に上演した4年前から時が過ぎ、現代が揺れ動いておりますので、その分、作品の内容も少し変化しています。劇場も大きくなって、何だか最初を考えると色々と感慨深いです。『さすが3回目』と言っていただける作品になりますよう頑張ります。でも必ずなります」とメッセージが寄せられた。
記者発表会ではキャストの面々から役の紹介や見どころを聞いた。
◆W主演の藤本さんと栗生さん、意気込みと、(時代が違う同一人物の)2人がどういう風に違う感じになるのか紹介してください。
栗生みな「かえでちゃんとW主演ということで、23歳と24歳なんですが、座組みのお姉さん方や、年下の妹的存在の子たちがいて、両方から支えられて私たちは稽古をさせていただいております。かえでちゃんともよく話して、同一人物で逆にどこまで同じにできるかということを考えながら稽古しています」
藤本かえで「17歳の高世真琴を演じるんですけど、一緒に高校生を演じる菅沼もにかちゃんはリアルに中学3年生で、約10歳ほどの差があるのですが、同じ高校生としていれるように若く頑張りたいと思います」
◆栗生さんと同じ役ですが、どう演じたいですか?
藤本かえで「高世真琴という役は、私自身セリフを読んでみたときもすごく純粋な子だなと思ったんですけど、栗生ちゃんのお芝居を見ていると、純粋なまま大人になったというのを感じたので、それを頭に入れて演じたいです」
◆那奈さん的な見どころをお願いします。
那奈「色んな時代から(西暦)2000年に人が集まってきて、2000年に普通に生活している人もいて、その中で生まれるそれぞれの時代のギャップとかを楽しんでもらえたらなと思います」
◆菅沼さん、稽古の様子はいかがですか?
菅沼もにか「みんな優しくて、とってもルンルンです」
◆最年少がクレハさんに奪われましたが、いかがですか?
菅沼もにか「でもね、クレハちゃんは私より大人っぽいんですよ。だからやっぱり(私は)まだ大人じゃないかな(笑)」
◆岩田さん、意気込みをお願いします。
岩田陽葵「舞台の経験もまだそんなになくて、役もまだ探り探りな部分があるんですけど、キャストの皆さんが本当に頼もしくて、お芝居も稽古のときから勉強させていただいているんですけど、まだまだ経験はないですけど、そう感じさせないように一生懸命、役を作り上げていきたいと思います」
◆岩田さん的な見どころは?
岩田陽葵「チャレンジ(役柄のあだ名)は今を楽しんでいる子なので、高校生のキラキラ感を出せたらいいなと思いますし、見てくださる方々に“キラキラしているな”と思ってもらえたらいいなと思います」
◆平山さん、過去の作品とどこが違うんでしょうか?
平山空「それは見ていただくのが一番なんですが、久保田さんからメッセージをいただいたように、4年経って世の中も変わってきたり、時代が動いたって書いてあるんですけどその通りで、4年分が久保田さんもそうですし、私もこの役をやらせていただくのが3回目なんですけど、時代が動いたとともに私たちも成長していると思いますので、そこが一番大きく違うんじゃないかなと思います。あと、何回かご一緒させていただいたキャストが多くて、稽古場にいてものすごく安心したのはアリスさんに出て今回が初めてで、稽古が毎日進んで行く中で不安が一つもないなと感じております。なので今年が一番いいんじゃないかと思っております」
◆中野さん、気になる子を紹介してください。
中野裕理「皆さん個性的で、稽古を見ていて本当に飽きないんですね。確かに初舞台の子や経験が浅い方はいますけど、みんな個性というかポテンシャルをお持ちで、私も空と一緒でガールズ演劇に不安を抱いていた部分もあるんですけど、それが本当になくて、逆に“これがガールズ演劇だ”という感じでお見せできたらいいなと思っています。もにかちゃんやクレハちゃんとはほぼ20歳くらい違って幅広いので、作品に厚みが出るんじゃないかなと思っています」
◆木本さん、締めてください。
木本夕貴「芝居って色んな種類があると思うんですけど、その中で見終わったあとに“この舞台を見てよかったな”と思ってもらえる作品だと思っているし、キャストのみんなもWキャストなので、一人ひとりが全然違うので、2パターンの両方を見てもらいたいなと思います。集客のためとかじゃなくて、この子たちの一人ひとりの輝いているところを余すところなく見てもらいたいなというのが、めっちゃ上から目線ですけど、稽古を見ていてそういう気持ちでいっぱいです。こんなピュアな高校生なんてできないから、すごく羨ましいしジーンと来るものがあるので、それを感じてほしいなと思います。全世界の人に見てほしいです(笑)」
◆最年少のクレハさん、意気込みをお願いします。
クレハ「Wなんですけど、初舞台ということですごく緊張しているんですけど、キラキラ輝けるように頑張りたいと思います」
◆山上さんはいかがですか?
山上愛「今回、引かれるんじゃないかというくらい奇抜なので、皆さんにしっかり見届けていただきたい。黒歴史になるんじゃないかと思うくらい、激しい言葉があったりするので、そこに注目していただきたいなと思います」
舞台『ハイスクールミレニアム2015』
【日程】
2015年12月16日(水)~12月20日(日)<全8公演>
【会場】
品川・六行会ホール(250席)
【開演】
12月16日(水)=19:00(時組)
12月17日(木)=19:00(空組)
12月18日(金)=14:00(時組)・19:00(空組)
12月19日(土)=13:00(空組)・18:00(時組)
12月20日(日)=12:00(時組)・17:00(空組)
※開場は開演の30分前、時組・空組の一部ダブルキャスト
【チケット】
S席6800円・A席4800円(全席指定)
※チケットはconfetti(カンフェティ)、Corich(こりっち)にて好評発売中!
■舞台『ハイスクールミレニアム2015』公式HP⇒http://alicein.info/
(取材・記事・写真:風間直人)
藤本かえで
栗生みな
菅沼もにか
那奈
平山空
中野裕理
岩田陽葵
木本夕貴
<時組・左から>保田真愛、長橋有沙、樫村みなみ、千葉思佳、夏目愛海、磯部杏、後藤紗亜弥、西山乃利子、矢新愛梨
<空組・左から>山上愛、南衣舞、逢月ひな、クレハ、川島愛里沙、藤本りせ、芹玲那
<シングルキャスト>役柄のイメージで撮影