【恋するアイマスとアーツ】演技を観るときのポイント(前半)
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【恋するアイマスとアーツ】演技を観るときのポイント(前半)

2017-06-20 18:30
    演技を観るときのポイント(前半)

    映像演技と舞台演技の違い

     今回は私が演技を観るときのポイントをご紹介していきます。なおここで言う演技は基本的に舞台での演技を指します。なぜかと言うと、映像での演技……というか、撮影はとてもブツ切りなものだからです。例えば2人の人物が会話しているシーンを収録するとしたら、ひとことずつ喋ってカット。カメラの位置を変えて、もうひとこと……というように、「シーンごと」ですらなく、「カットごと」に撮影していくからです。またドラマや映画の場合は場所や衣装が同じシーンをまとめて収録します。2時間の映画で教室のシーンが3回あるとしたら、それが序盤・中盤・終盤のシーンであったとしてもまとめて撮影します。つまり感情や状況の瞬時の切り替えを求められるのが映像の演技なのです。

     反対に舞台は、観客の時間と演者の時間が地続きで繋がっています。もちろん舞台上で数年時間が経過したり、回想シーンの演技をすることはありますが、台本 の1ページ目から終わりまで通して演技をします。そうすると求められるのは演技の「一貫性」というか、「文脈」のようなものになります。もちろんよく言われるように、映像と舞台のスケール感の違いも影響してきます。表情を大きく映し取れるカメラと、場合によっては3階席まである(直線距離 にすると客席から演者までおよそ30メートル程度あると考えてください)劇場では求められる演技は大きく異なります。舞台でちょうどいい演技を映像でやれば、それは「大げさ」なものになります。前置きが少し長くなってしまいましたが、ここからはトピックごとにご紹介していきます。

    情報量
     例えば、花束を受け取るシーンがあるとします。舞台上なので造花を使いますが、それが本物の花ならばいい香りがしているはずです。ならば香りを嗅ぐという動きが加わるでしょう。また屋外のシーンなら、その日の天気、気温、風の有無などでも演技が変わってきます。台本に直接書かれていることもありますが、書かれていないときこそ役者の中でイメージが固まっていないとぼんやりとした演技になってしまいます。台本に書かれていない、また舞台上に表象として現れてはいない情報をイメージし、再現することは役者として重要な能力になります。

    セルフコントロール
     身体のコントロールを指します。ダンスに限らず、舞台上での佇まいは最も重要な演技と言えます。特に顕著なのが自分に台詞がないときの動きです。ただ立っているシーンでも重心がふらついていると観客の目についてしまいます。また感情と身体は連動しており、分かりやすいところでは、人間は笑顔で怒鳴り声を出すことはできません(それを芸にしたのが竹中直人です)。怒りを表現するとき、感情からだけではなく、怒っているときの身体から感情を作ることもできます。たかはし智秋さんが三浦あずさを演じるとき、台本を持たない方の手を広げて軽く膝を落とし独特のリズムを取りますが、これも身体から演技を作るためでしょう。 また息づかいもこの枠に入るでしょう。一呼吸で言い切れない台詞の、どの部分で息継ぎをするか。どのくらい深く吸うかだけでも演技は変化します。それを無意識ではなく、意図的にコントロールすることで演技の質が変わってきます。

    (後半に続きます)






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