風野妖一郎さん のコメント
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全国4000万人の自称草食系の皆さんこんばんは。 最近主食のキャベツが高くてコッテリまいっている今井です。 まだ1玉400円だってさ。 このままではキャベツ専門と化している我が家の包丁が錆びてしまうではないか。 包丁が泣いている。今宵の虎徹は食物繊維にうえておるわ。 さて土曜日です。楽しいサタデナイが目前に迫っております。 ウィークエンドラバーにこれだけは伝えておきたい、 今日 仏滅 やで! さて土曜日のブロマガでは基本的に製作の裏話をしていこうかと思っております。 裏といっても特に目立ったことはないわけですが、なんせ表がまだ少ないからね! 木曜日には あしがる小説版が 公開されております。 小説をもりもり更新しつつ、進んだ分を後追いで映像化していくという無茶なことをね、していこうかなと思っているんだけど。 この企画は肝心の小説が面白くなければ意味がないわけで、 今回もかなり気を遣いながら筆を取っております。 読みやすさって大事ね。 ここで今井氏が過去に書いたものを晒してみましょう。 比べてみるといかに今回のあしがるがスッキリしているかわかると思うよ。 ちょいと長いので読みたい人だけ読んでね。 世界にはこの世ではないどこかが存在する。 文献によるとこちらの世界とあちらの世界を繋ぐ橋渡しは全国各地で頻繁に、そしてごく一般的に行われているという。 その異世界からの使者とは可憐な妖精さんでもなければ未来から来た猫型ロボットでもない。ずばりトラックと呼ばれる大型の貨物自動車である。騒音と温室効果ガスを盛大に吐き散らしながら東京大阪間を僅か半日で往復し、膨大な質量と熱量と普通自動車3台分ぐらいのタイヤと菅原文太で構成されたあのトラックである。 かような無骨極まる運び屋によって我ら人類の魂は余人の知らぬ異世界なる魔境へと誘われ、あるいは強制的に担ぎ込まれ、受肉と共に新たな生とわくわくいっぱいのアドベンチャーを強いられるというのだ。まるで小学生向け夏季限定レジャー施設の売り文句である。 では如何にしてトラックは迷える子羊を新たな旅路へと導くのだろうか。荷台に乗り込んで長らく揺られていれば、ドナドナでも口ずさんでいるうちに未踏の地へと到るのだろうか。 確かに幌や厚いアルミで囲われたあのブラックボックスは何やら言い知れない魅力と魔力で満たされているように感じられるが、それは東京下町発の汽車に揺られトンネルを抜けて湯沢温泉で下車するのといったい何が違うというのだろうか。いっそ利根川を伊勢崎あたりまで遡上すれば、それはもう異世界転移と言っても差し支えないのではないか。 ところが資料を読み進めると、どうやらそういうわけでもないらしい。かの地では長い耳を持つ美しい乙女や、猫と人類の混血種、そしてこの世のどんな鉱石よりも硬い鱗に覆われた火を噴く巨大なトカゲなどが跳梁跋扈しているという。場所によっては物理の概念すら覆り、指先から青い炎や稲妻が噴出したり、致命傷がたちどころに完治したり、何ら努力することなく時の為政者や見目麗しい女騎士と懇意になれるそうだ。 このような事例は日本国内では、少なくともトラックに揺られて出向ける範囲ではまず起こりえないだろう。 なるほどなるほど、行って戻ってきた者にそうそう出くわさないということは、異世界とやらはついぞ帰りたくなくなるほどの夢と無償の愛で満ち溢れているに相違ない。あるいはトラックというものが存在しないのだろう。 そうなると一目見たくなるのが人の性というものだ。そもそも自走能力を持つトラックが我々を異世界へ運んでくれるというのであれば、これほど楽なことはない。少し乗り心地の悪いタクシーだとでも思えばいい。通勤ラッシュの埼京線に比べれば腰を下ろせるだけありがたいというものだ。大航海時代の奴隷船ではあるまいし、まさかトラックの荷台に立体パズルの如く鮨詰めにされて異世界へいざ出立などということはないだろう。何よりわくわくしない。見ず知らずの他人と一緒に異界の地に放り出されるというシチュエーションもよろしくない。アナタハン島のように壮絶なバトルロイヤルの火蓋が切られるか、第2良栄丸よろしくお手々を繋いで全滅するのが関の山だ。異世界のみならず、旅は一人に限る。 そうして私がネット上に散在する膨大な参考資料を基に導き出した結論からいうと、異世界へ赴くにはなんとトラックに、あの猛スピードで走る鉄塊に轢殺されねばならないという。まさかそんな馬鹿な、死ぬではないか。 しかし調べれば調べるほどその信憑性は増していく。異世界へと旅立った者が遺した自著によると、その悉くが無惨にもミンチの憂き目に逢っているのだ。これは痛いに違いない、とてもではないが真似できない。 更に調べを進めると、稀有な例ではあるが通り魔に刺されて気がつけば異世界へ、というパターンも存在するらしい。やはり死ぬではないか。そもそも刃物を隠し持ち隙あらば誰彼構わず緋縅に染めてやろうなどという血に狂った通り魔などそうそう都合よくいるものではない。 それに仮に件の通り魔が現れたとて、私のようなそれなりに体格の良い成人男性よりも線の細い女性や老人子供を襲うのではなかろうか。 では死そのものが異世界への入り口なのではないかと推察するも、仮にそうだとしたならば異世界というのはとんでもない高齢化社会になってしまうだろう。剣と魔法の冒険活劇などあったものではない。自身のレベルパラメータよりも血圧の数値を気にかけるべきであり、彼らが倒すべき敵はドラゴンや悪の魔王ではなく夜尿症だ。うむ、寿命は例外なのだろう、そういうことにしておこう。 総合的に考察してみるに、やはりトラックに轢かれるというのが最も現実的かつお手軽であるように思われる。任意で行えるというのもポイントが高い。きっと異世界なるものは円の小さな上がり下がりで絶望を被った迂闊なトレーダーで溢れかえりさぞ夢と希望に満ち溢れていることだろう。おおう、生き馬の目を抜く地獄ではないか。 やはり私のような小市民は異世界に触れるべきではない。 あれは夢や希望を抱くも、親の束縛から逃れられない少年少女、あるいは親の束縛から解放されたものの、夢も希望も失った大人のおもちゃだ。元来フロンティアスピリッツとはそういった不足感から生じるのだろう。 こんな感じ。 エンタメ感の強い作品でここまでクドい書き方をしたらそりゃ読みにくいわな。 そもそも時代小説ってのは横文字や口語も少なくて基本的に読みにくいのです。 時代考証と上手く折り合いをつけながらフィクションとしての立ち位置を守り和風ゴリゴリの世界観も崩さないとなると、そりゃ読むのしんどいわ。 そこを打破していこうというのが、あしがるのコンセプトなわけです。 時代小説を歴史文学から歴史エンターテイメントへ。 昭和の時代に先人がやってきたことを、平成の時代にもう一回やろうってわけです。 平成もう終わるけどな!!!!!!!! イラストも待ってるぜ! むしろ挿絵がなくて寂しいので、使わせてもらってもよかろうか。 誰か……! ご連絡お待ちしております。 以上、今井でした。
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