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【終章】ウマムスコ プリティダービー兄弟
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【終章】ウマムスコ プリティダービー兄弟

2021-05-16 12:22


    前回のあらすじ
    新しい職場に入ろうとしたら、中から鳴き声が聞こえてきた。


    「それでは自己紹介を。私が室長です。」
    「……新人です、よ、よろしくお願いします。」
    職場に入ったら2人に早々と挨拶されて、さっきの奇声について触れ辛くなった。
    新人君の上司、室長は俺より一回り位上、新人君は俺より一回り位下に見える。
    とりあえず自分も自己紹介を済ます。

    「ロランさん、既に聞いていると思いますが、あなたはこれから新人君のトレーナーさんになってもらいます。彼は記憶に関して難があり、既に覚えた仕事を急に忘れてしまったりすることがあります。その点を留意してください。」

    なるほど、上長たちからは明言されず濁されてたけど、聞いたところ彼は記憶障害ってやつか?しかしコレと新人君が辞めたくなる理由がはたしてどう絡んでくるやら。

    「ロランさん、この職場では何の仕事をするのか聞いていますか。」
    「はい、メンテナンス関連の仕事だと伺っています。」
    「そのとおりでございます。して、私達がメンテナンスをするのはコレです。」
    コトッ
    室長が筒状の物体を机の上に置いた。









    「……、ジャスタウェイじゃねーか!!」

    「そうです、ジャスタウェイです。」
    「いやいやいや、うちの会社こんなの作ってないでしょ?コイツ何ですか!?」

    「ロラン君、君は事をあせりすぎる。まず、私達の会社が作っている物はアレです。
    老若男女が懐の大事な所に入れては振動させ、中毒性が高く社会問題になっているアレです。最近では若い女子達がアレを使用した動画が世の中にあふれており実に嘆かわしい。」
    「言い方ぁ!だいたい間違ってねーけど別のモノに聞こえて如何わしいんだよ!」
    「そんな我が社の製品ですが、製造過程で過酷な環境に晒されます。途中、人体において有害な○毒を使用する工程もあります。その○毒からアレを守るのが、ジャスタウェイなのです。」

    ん?ようはジャスタウェイは入れ物で、うちの製品を○毒から守る役目なのか。

    「もちろん、過酷な環境においてジャスタウェイはその身に○毒を浴び、段々と汚れていきます。そのジャスタウェイをメンテナンスするのが、私達の仕事です。」
    なるほど、仕事の内容は大体わかった。大人社会で汚れきったジャスタウェイを俺たちがキレイな体にしてやればいい訳か。

    「それでは早速仕事を始めてもらいます。まずは新人君の作業を見て仕事を覚えてください。新人君、ジャスタウェイをバラして浴槽に沈めなさい。」
    「は、はい…。」
    俺と室長に見られながら、新人君はたどたどしい手つきでジャスタウェイの関節を外し、腕に頭に胴体と、次々にバラしては槽内に沈めていく。
    ガワの部分は一通り沈め終え、あとは体を繋ぎ留めていたネジを浴槽に運ぼうとした際、見られながらの作業で緊張した為か、ネジを手から滑らせて地面に落としてしまった。

    「あっ」
    新人君が落としたネジを拾っていると、ブツブツと声が聞こえてきた


    「…うだそうだそうだ、いつもそうだどうして!お前は!!!
    俺が教えたことを完璧にこなせねーんだぁ!!!この○○○が!●●!!!!馬○野郎がぁぁ!!!!ね゛ぇぇ゛ぇ゛え゛え゛え゛え゛!!!!!!ほ、ほーっ、ホオ゛ーッ゛!! ホオ゛ッオ゛ーッ゛!!

    俺の隣に立っていた室長が、全身をぶるぶる震わせながら声をあげて発狂していた。

    「う…うぅ……」
    新人君は体を強張らせ、動けない状況になっていた。
    見つけた、世界の闇。

    次回 室長に悲しき過去ー
    つづく
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