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Mixer配信のすすめ Mixer/ニコ生/YouTube Live同時配信編
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Mixer配信のすすめ Mixer/ニコ生/YouTube Live同時配信編

2018-03-31 18:00
    OBS Studioに3カ所まで同時配信できる機能が搭載され、より高効率な同時配信が可能となりました。
    非常に便利なのですが現状では環境構築・設定に少し難しい部分があるためメモとして投稿します。
    あくまでも私個人の方法ですので非効率であったり間違っている可能性もありますのでご了承ください。
    April 2018 Update適用済みのWindows 10 Pro バージョン 1803で確認を行っています。


    1.各配信サービスの特徴



    こちら→ar1453385で解説しています


    2.同時配信で必要なこと


    • OBSMP_環境構築Plusビルドツールでカスタム版OBS Studioをビルドできる環境
    • 配信中「エンコードが高負荷です!」の警告が出ないPC
    • Mixer 3~10Mbps+YouTube 3~9Mbps+ニコ生 6Mbpsを安定してアップロードできる環境
    • 帯域制限が緩いまたは無い回線

    3.必要なソフトウェア・プラグイン


    利用イメージ
    [カスタム版OBS Studio]
    [配信先1]Mixer
    ├[配信先2]─YouTube Live
    └[配信先3]―ニコニコ生放送


    4.ダウンロード



    VTFさんのカスタム版OBS StudioをビルドするためOBSMP 環境構築Plusビルドツールを使用します。
    こちら
    から OBSMP_環境構築ビルドツールPlus.zip をダウンロードしてください。


    5.セットアップ



    こちらのビルドツール利用方法やこちらの夕雲さんの記事を参考に環境構築・ビルドしてください。
    この記事ではインストール先を D:\OBSMP\ にしています。

    ビルド終了後は、すぐに起動できるよう、スタートにピン留め・ショートカット作成などを行っておきましょう。
    インストール先が D:\OBSMP\ の場合は下記の場所に本体があります。
    D:\OBSMP\OBS-STUDIO-Win64-xxxxxxxxx-201xxxxx-xxxx\Release\bin\64bit\obs64.exe

    ※xxxの部分はビルド設定や日付によって変わります


    6.配信設定


    6-1.配信設定
    このカスタム版OBSでは配信先1/2/3を設定することが出来ます。

    6-1.配信設定

    この記事では配信先1をMixer、2をYouTube Live、3をニコ生に設定する前提で解説します。

    6-2.Mixer配信設定
    こちら→ar1453350で解説している方法で配信先1に設定します。

    6-3.YouTube Live配信設定
    こちら→ar1453377で解説している方法で配信先2に設定します。

    6-4.ニコ生配信設定
    こちら→ar1453356で解説している方法で配信先3に設定します。



    7.映像・出力設定


    7-1.配信画質の決定
    3ヶ所同時配信の場合、エンコードと回線の負荷がほぼ3倍になります。
    安易に高画質配信は出来ないため画質と負荷のバランスをしっかりと見極めた設定にしなければなりません。
    また、解像度とフレームレートは個別に設定できないため全てのサービスで利用できる範囲に抑える必要があります。

    解像度
    配信映像の鮮明度に影響します。
    高く設定すればするほどより多くのビットレートと処理能力を必要としますが最もわかりやすく画質が変化する部分です。
    同時配信ではエンコード負荷が非常に大きくなるため、1080p以上での3ヶ所配信は8コア以上のCPUかNVIDIA NVEnc/AMD VCE/Intel QSVなどのGPUエンコードを使用しなければ厳しいと思われます。
    拘りがなければ1280x720pxで問題ありません。

    フレームレート
    配信映像の滑らかさに影響します。
    映像がガクガクすることを防ぐため基本的に30または60fpsで配信します。
    それ以外のフレームレートを指定するとYouTube・ニコニコ生放送では、ソース(60)→配信(24)→視聴(30)のように2度も変換されてしまい、映像がガクガクになってしまいます。
    また、60fpsは要求される処理能力もビットレートもほぼ倍増するため同時配信で高解像度と両立するのは厳しくなります。
    筆者のRX480では1080p60 2ヶ所が限界でした。

    60と30、59.94と29.97は入力ソースによって使い分けてください。
    60fps: Nintendo Switch / PC※1 / Xbox One※1
    59.94fps: PlayStation 4 / Wii U / 旧世代ゲーム機のほぼ全て
    ※1 設定で59Hzに切り替えることも出来ます

    Mixer配信画質
    Mixerは2160p 10Mbpsまでなら基本的に自由に決められます。

    以下の設定例を参考に決めてください。
    上になるほど綺麗で滑らかになりますが、回線速度や端末スペックにより見られない場合が出てきます。
    とりあえず配信したいという場合は安定重視の1280x720px 30fps 3500kbpsがオススメです。
    解像度/フレームレート設定例
     解像度フレームレート推奨映像ビットレート 
    最高設定1920x108060(59.94)fps6000~9000kbps最も綺麗かつ滑らかですが重くなります
    映像重視1920x108030(29.97)fps5000~8000kbps最も綺麗ですが滑らかさでは劣ります
    動き重視1280x72060(59.94)fps5000~8000kbps最も滑らかですが画質は劣ります
    安定重視1280x72030(29.97)fps2000~5000kbps標準的な画質ですが安定します
    最低設定~854x48030(29.97)fps1000~3000kbps非常に軽いですが粗が目立ちます
    GPUエンコード(NVEnc/VCE/QSV)を利用する場合はおすすめ+500kbps程度必要です。
    FTL Transcodeにより配信者がプロの場合は480p、パートナーの場合は720p/480p/320pに変換され画質選択が利用できるようになります。
    変換された映像は30fpsになるため、動きを重視する配信では注意が必要です。
    また、16:9・4:3以外や1080pを超える解像度ではトランスコードが利用できません。


    YouTube Liveの配信画質
    YouTube Liveは今すぐ配信・イベントの可変ストリームキーとイベントのその他ストリームキーで仕様が異なっています。
    前者は解像度・フレームレート・ビットレートが自由に設定でき、YouTube側で最適なものが選ばれます。
    後者は解像度毎とフレームレートによって推奨ビットレートが決められていてこちらのヘルプに記載されています。

    以下に代表的な設定例を記載します。
    推奨動画ビットレートはヘルプに記載されている値で、私的推奨ビットレートは筆者が考える酷い画質にならない目安です。
    解像度/フレームレート設定例
     解像度フレームレート推奨動画ビットレート私的推奨ビットレート
    1080p601920x108060(59.94)fps4500~9000kbps7000~9000kbps
    1080p1920x108030(29.97)fps3000~6000kbps6000~7000kbps
    720p601280x72060(59.94)fps2250~6000kbps6000~7000kbps
    720p1280x72030(29.97)fps1500~4000kbps2500~5000kbps
    480p854x48030(29.97)fps500~2000kbps1500~2500kbps
    GPUエンコード(NVEnc/VCE/QSV)を利用する場合はおすすめ+500kbps程度必要です。
    YouTube Liveは誰でも画質選択を利用できます。
    より高い解像度・fpsで配信し、視聴者側で自由に選択して貰うことがベストと思います.

    ニコニコ生放送の配信画質
    ニコ生新配信では厳格に画質が決められています。
    通常配信は450p 30fps 2Mbps、HD配信は720p 30fps 6Mbpsまで配信可能です。
    最終的に変換されてしまいますが1080p 60fpsでも問題無く配信出来るため同時配信で問題になることはありません。

    ニコ生新配信(HD配信)は"配信"ビットレート6000kbpsと決められているため、6000-音声ビットレート(kbps)が映像ビットレートの最大値になります。
    最高音質である192kbpsで配信した場合は5808kbps、128kbpsで配信した場合は5872kbps、96kbpsで配信した場合は5904kbpsが映像ビットレートの最大値になります。
    但し、HD配信は多少オーバーしても許容される場合が多いようです。

    以下に音声ビットレートを128kbpsにした場合の設定例を記載します。
    解像度/フレームレート設定例(HD配信/通常配信
     解像度フレームレート推奨映像ビットレート 
    1080p601920x108060(59.94)fps5000~5872kbps720p30へ変換されます
    1080p301920x108030(29.97)fps4000~5872bps720p30へ変換されます
    720p601280x72060(59.94)fps4000~5872kbps720p30へ変換されます
    720p301280x72030(29.97)fps3000~5872kbpsHD配信最大値
    450p30800x45030(29.97)fps1500~1872kbps通常配信最大値

    7-2.映像設定
    設定->映像 を開き、以下のように設定します。

    映像設定
    基本解像度: 1280x720 または 1920x1080
    出力解像度: 1280x720 または 1920x1080 7-1.配信画質の決定で決めた解像度
    縮小フィルタ: バイリニア または ランチョス
    FPS 共通値: 30(29.97) または 60(59.94) 7-1.配信画質の決定で決めたフレームレート
    基本解像度と出力解像度が異なる場合は縮小フィルタの設定が有効になります。
    ソースによって適切に選択する事が大事です。
    スケールフィルタ設定例
    速度フィルタ画質 
    高速ポイント※1非常に悪い高速ですが潰れやジャギーが発生します
    普通バイリニア良いマイルドで違和感のない自然な映像になります
    低速バイキュービック中間バイリニアよりはクッキリしていてランチョスよりはマイルドです
    低速ランチョスクッキリクッキリしますがソースによっては不自然に強調されてしまいます
    ※1 OBS Studio 20より映像設定からは削除されました

    7-3.音声設定
    設定->音声を開き、以下のように設定します。


    サンプリングレート: 48kHz Mixerが非対応なため44.1kHzは選択しないでください
    チャンネル: ステレオ
    デスクトップ音声デバイス: 放送にPC音として流したい再生デバイスを指定します
    マイク音声デバイス: マイクに使用する録音デバイスを指定します

    7-4.出力設定
    設定->出力を開きます。



    カスタム版ではこちらの設定が公式のものとは大きく異なり、Server_1~3タブとその下に配信/音声タブが配置されています。
    基本では設定項目が不十分なため出力モードを詳細に切り替えます。
    Mixer出力設定
    Server_1->配信を開き、以下のように設定します。

    Mixer出力設定

    音声トラック: 変更不要 [1]
    エンコーダ: x264
    ストリーミングサービスのエンコーダ設定を適用する: 変更不要 [有効]
    出力をリスケールする: 変更不要 [無効]
    レート制御: CBR
    ビットレート: 7-1.配信画質の決定で決めた映像ビットレート
    特定バッファサイズを使用: 無効
    キーフレーム間隔: 2秒 安定しない場合1~3の間で調整してください
    CPU使用のプリセット: veryfast 重い場合はsuperfastにしてください
    プロファイル: high
    チューン: zerolatency FTL配信が不安定になるためこれ以外は選択しないでください!
    可変フレームレート(VFR): 変更不要 [無効]
    Server_1->音声を開き、以下のように設定します。

    Mixer音声設定

    トラック1
     音声ビットレート: 64~160(最大) 映像+音声で10000kbpsを超えないようにしてください
    YouTube Live出力設定
    Server_2->配信を開き、以下のように設定します。

    YouTube出力設定

    音声トラック: 変更不要 [1]
    エンコーダ: x264
    ストリーミングサービスのエンコーダ設定を適用する: 変更不要 [有効]
    出力をリスケールする: 変更不要 [無効]
    レート制御: CBR
    ビットレート: 7-1.配信画質の決定で決めた映像ビットレート
    特定バッファサイズを使用: 無効
    キーフレーム間隔: 2秒 安定しない場合1~4の間で調整してください
    CPU使用のプリセット: veryfast 重い場合はsuperfastにしてください
    プロファイル: high
    チューン: zerolatency 画質を犠牲にして遅延を最小限にします
    可変フレームレート(VFR): 変更不要 [無効]
    Server_2->音声を開き、以下のように設定します。

    YouTube音声設定

    トラック1
     音声ビットレート: 64~128(最大)
    ニコニコ生放送出力設定
    Server_3->配信を開き、以下のように設定します。

    ニコ生出力設定

    音声トラック: 変更不要 [1]
    エンコーダ: x264
    ストリーミングサービスのエンコーダ設定を適用する: 変更不要 [有効]
    出力をリスケールする: 変更不要 [無効]
    レート制御: CBR
    ビットレート: 7-1.配信画質の決定で決めた映像ビットレート
    特定バッファサイズを使用: 無効
    キーフレーム間隔: 2秒 安定しない場合1~3の間で調整してください
    CPU使用のプリセット: veryfast 余裕がある場合はfaster、ない場合はsuperfastにしてください
    プロファイル: high
    チューン: zerolatency 画質を犠牲にして遅延を最小限にします
    可変フレームレート(VFR): 変更不要 [無効]
    Server_3->音声を開き、以下のように設定します。

    ニコ生音声設定

    トラック1
     音声ビットレート: 64~192(最大) 映像+音声で6000kbpsを超えないようにしてください

    7-5.詳細設定
    設定->詳細設定を開き、以下のように設定します。

    詳細設定
    一般
     プロセスの優先度: 通常以上 重い場合は高にしてください
    映像
     レンダラー: 変更不要 [Direct3D 11]
     カラーフォーマット: 変更不要 [NV12]
     YUV 色空間: 709 YUV 色範囲: 一部
    音声
     音声モニタリングデバイス: 変更不要 違うデバイスでモニターする場合は変更してください
     Windowsの音量を自動で下げる機能を無効にする: 有効
    録画
     変更不要
    遅延配信
     有効にする: 無効 意図的に遅延を発生させる必要がある場合以外は不要です
    自動的に再接続
     有効にする: 有効
     再試行の遅延: 5秒 最大再試行回数: 10
    ネットワーク
     IP選択: 規定 複数のネットワークに繋がっている場合は選択してください
     新しいネットワークコードを有効にする: 有効
     低遅延モード: 有効



    8.同時配信の確認


    8-1.配信負荷の確認
    ステータスバーによる確認
    OBSのステータスバー(ウィンドウ下端)には簡易的な統計表示があるため一目で配信状態を確認できます。



    左からドロップフレーム数と率、配信時間、録画時間、OBS単体のCPU使用率、OBSのフレームレート、配信状態(色)、アップロード帯域です。

    配信状態はネットワーク経路上の問題やアップロード帯域が不足などによりデータが正常に送信されず失われてしまうと以下のように赤や黄、橙になり、ドロップしたフレームが増加します。




    ネットワーク経路が原因の場合はサーバー変更や使用するDNSの変更、回線速度や品質の問題の場合は配信ビットレートを下げる、使用するルーターやハブの交換、契約回線の変更などが必要になります。
    特にMixerのFTL配信は無線回線(モバイル回線)では速度が出ていても不安定になる事が多いため固定回線(有線回線)による配信をオススメします。

    統計ダイアログによる確認
    上部のメニューから表示->統計を開きます。



    統計ダイアログではCPU使用率やOBSのFPSなどの情報が表示されます。
    これらを見ながら同時配信が正常にされているか確認します。
    ※出力の配信は同時配信に対応していないため配信先1の情報が表示されます
    重要な項目は以下のものです。
    FPS
    OBS Studioのレンダリングフレームレートです。
    映像設定で指定したものを下回っているときはCPU負荷が高すぎる可能性があります。
    Windows 10のゲームモードを有効にしているとゲームを起動した時のみ常に低下した状態になるため絶対に有効にしないでください!
    レンダリングラグが原因で逃したフレーム
    レンダリングフレームレートが低下した結果ドロップしてしまったフレーム数です。
    ドロップしたフレーム / 今までレンダリングしたフレームの総数 (ドロップ率%)
    この値が増加する場合CPU負荷が高すぎる可能性があります。
    解像度・フレームレート・PCゲームの設定を下げることで改善する可能性があります。
    エンコードのラグが原因でスキップされたフレーム
    エンコード負荷が高すぎてドロップしてしまったフレーム数です。
    ドロップしたフレーム / 今までエンコードしたフレームの総数 (ドロップ率%)
    この値が増加する場合エンコード負荷が高すぎる可能性があります。
    出力設定のプリセット変更やNVIDIA NVEnc/AMD VCE/Intel QSVなどのGPUエンコードの利用、より高性能なPCへの買い換えを検討してください。

    8-2.テスト配信
    全ての設定が完了したらテスト配信で同時配信出来るかどうかを確認します。
    ニコ生の枠取り(30分間はスタート不要)、YouTube Liveの今すぐ配信で限定公開・非公開を先に済ませておきます。



    ほぼ同時に配信開始を押すと問題が発生する場合があるため、1/2/3を少しずらしながら順番に押下します。
    終了時も同様にずらして押下してください。

    配信開始後は静止画だけでなくゲーム映像などを流して確認してください。
    開始直後は問題無い場合でも実際に画面が動くことでエンコード負荷が増加したり、ゲーム負荷でドロップする可能性があるためです。

    コメントビューアなど、その他の配信ツールを起動した状態で問題が無ければ同時配信の設定は完了です。お疲れ様でした!


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    更新履歴

    2018/05/28 7-1を更新しました
    2018/05/12 確認環境を更新、Mixer仕様変更に伴い7-1を更新しました
    2018/04/28 5と7-1を修正しました
    2018/04/16 OBS Studio更新に伴い6.配信設定を更新、4-1、5-1を削除しました
    2018/03/31 初版








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