2013年04月25日発行 第0743号 特別
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 ■■■    日本国の研究           
 ■■■    不安との訣別/再生のカルテ
 ■■■                       編集長 猪瀬直樹
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           □■『欲望のメディア』□■
          (小学館文庫 税込770円)

        テレビの歴史は昭和とともに始まった。
        巨大化する人間の欲望を飲みこみながら、
   テレビは日本的社会システムの同質性をいかにして強化してきたのか。

     本書は、力道山、田中角栄ら時代の寵児たちの姿をとらえつつ、
 メディアの発達史という観点から現代の天皇制を世界的規模で鋭くよみ解く。

      大宅賞受賞作品『ミカドの肖像』、『土地の神話』に続く
        「記号としてのミカド」シリーズ完結編 
 
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          □■『増補 日本凡人伝』■□
          (ちくま文庫 税込840円)

       葬式中継アナウンサー、調香師、消防調査員……
     市井の人々の胸中にさりげなく入り込み、怒りや悲しみ、
         そして仕事への誇りを語らせる。

    インタビューの真髄を見せつける「日本凡人伝」シリーズの傑作選。

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 猪瀬直樹は4月19日金曜日午後、知事就任後初めてのニューヨーク出張から
帰国しました。帰国後、ツイッターでこう述べています。

「ニューヨーク出張は、老朽火力のリプレイスと電力の自由化、地下鉄24時間
運行の現状と一元化の結果など、電力担当や地下鉄担当を同行しての過密日程
でした。ゲンバを見ると新しい発見があり今後の改革に生かせる収穫がありま
した」

 メールマガジンでは、帰国直後の成田空港でのぶらさがり会見から。

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「ニューヨーク外遊からの帰国報告」
(4月19日 帰国直後成田空港でのぶら下がり会見から)

●記者● ニューヨーク外遊の成果は。

○猪瀬○ ニューヨークと東京は1960年に姉妹都市になった。一番早く姉妹都
     市になった都市ですから、東京とニューヨークは常にコミュニケー
ションをもってきた。今回、お会いしたブルームバーグ市長は、東京オリンピ
ック・パラリンピックについて支援を惜しまないとおっしゃった。国と国との
関係もあるが、新しい未来の課題というのは都市にやってくる。世界で最も先
端的な都市であるニューヨークと東京が、都市と都市の課題を共有し、解決し
ていこうと握手したのです。

 これからことあるごとに、いろんなコミュニケーションができると思ってい
ます。それが第一点。もうひとつは、地下鉄、バスを含めた24時間運行がニュ
ーヨークでは行われている。東京でもそっくりそのまま同じかたちでは出来な
いが、やはり24時間都市としての東京を考えていきたい。東京はヘッドクウォ
ーター特区に指定されていますが、海外の企業がたくさん来て、東京がより賑
やかに経済的にも豊かになるようにしていきたい。

 もうひとつは、電力改革です。電力改革は、一足早く、アメリカは電力の自
由化が行われています。もちろん、アメリカ全土で同じような自由化が行われ
てはいないです。でもちょうど東京が、東京湾に古い火力発電所をリプレース
しなければいけないという課題があるのと同じく、ニューヨークでも独立系の
電力会社が古い老朽火力の発電所を実際にリプレースしていく。その現実を直
接視察で確認してきました。一足早く自由化したアメリカの電力事情をつぶさ
にこの眼で見た。

 この3つですね。

 あとは、イチローに会いました。ヤンキー・スタジアムでイチローに会って、
オリンピック一緒に頑張ろうねと話しました。

●記者● 都営交通の24時間運行ですが、知事も現実的にはまず都営バスだと
     いう話でしたが、開始時期や運行本数のイメージは。

○猪瀬○ 今年のクリスマスプレゼントになるという時期ですね。まずは渋谷
     ~六本木の「都01系統」ですね。渋谷から新橋にシャトルバスがで
ていますが、渋谷から六本木で往復できるような形にしたいなと。当初は1時
間30分、あるいは1時間に1本、30分に1本、そういうかたちでできればいい
のではないか。まずは試行実験をやろうと思っています。

●記者● 何か障害はありますか。

○猪瀬○ 国の規制、あるいは警察の規制はあると思います。でもそれは話し
     合っていけば解決できる問題でしょう。またタクシー業界などいろ
いろな業界の反応もあるでしょうが。渋谷と六本木ですからね。常にバスが行
ったり来たりしているということで街が活気づきますよ。アメリカのニューヨ
ークと、東京は13時間の時差があります。それからロンドンと東京は8時間の
時差がありますよね。

 こういう国際環境で夜中にも仕事をやっている訳です。遊んでいるからバス
があるというだけではない。24時間仕事やって、いつどの時間にどの国が目覚
めているかとか、寝ているかとか、こういうことは区別なく仕事をやらなけれ
ばいけない時代であるということですよね。


                *


 「日本国の研究」事務局 info@inose.gr.jp


猪瀬直樹の新着情報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■出演情報

・4月28日(日)18:00~18:55 日本テレビ「真相報道 バンキシャ!」に生
 出演します。

■掲載情報

・You Tubeにて、4月6日に放送された MXテレビ9CH『東京からはじめよ
 う』(ゲスト:乙武 洋匡氏)が提供されています。
 https://www.youtube.com/playlist?list=PL874C650250E25DD7

・4月5日発行『潮』5月号、連載対談「日本を変える次世代の騎手たち」
 第11回にオイシックス代表取締役社長 高島宏平氏との対談「生産者と消費
 者をつなぐ商品の『ストーリー』」が掲載されました。

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○   ○  ○ ○○○  2月6日発売     ●●● ●  ●   ●

           □■『土地の神話』■□
          (小学館文庫 税込750円)

    都知事就任の25年前から、いまの東京ライフスタイルをつくった
      近代都市開発の起源を徹底的に調べ上げていた!
     
      猪瀬流都市論の原点となった読み応えのある傑作。

    関東大震災後、東京という街がいかにしてでき上がっていたかを
      検証する『ミカドの肖像』の続編ともいえる近代日本論。
  
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           □■『黒船の世紀』■□
          (中公文庫 税込680円)

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     日露戦争に勝利し、坂の上に辿り着いた日本の目の前には、
         次なる仮想敵国として太平洋の向こうにある
           大国アメリカが立ちはだかっていた。
  
     黒船来航が与えたトラウマが戦争へと具現化していく過程を、
        「日米未来戦記」の書き手たちを中心に、
        群像劇として描いた大河ノンフィクション。
  
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                □■『ミカドの肖像』■□
          (小学館文庫 税込980円)

                 緊急増刷! 

        作家・猪瀬直樹の原点にして代表作。
  天皇と日本人、伝統とモダン……。近代天皇制に織り込まれた記号を、
   プリンスホテルと西武王国の起源にさかのぼることで読み解いた、
      不朽の名作(第18回大宅壮一ノンフィクション賞受賞)。
  
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○   ○  ○ ○○○  大増刷出来!!     ●●● ●  ●   ●
          
           □■『解決する力』■□
      (PHPビジネス新書 840円(税別))     

      「東京電力とのバトル」、「オリンピック招致」、
        「災後社会のネットワークづくり」など、
   東京都のマネジメントに絡む出来事をネタに、問題解決力を磨く考え方、
    行動の仕方、強いメンタルの保ち方などをわかりやすく説く!

        「その日までが勝負」と「その日のみの勝負」
        改革とは具体的な数字を示すこと
        決断は見切り発車で
        ツイッターがつないだ奇跡の絆
        日本人に足りない言語技術力

 など、世の中の最前線で闘ってきた著者ならではのメッセージが満載。
 ヒット作『決断する力』に続く、臨場感あふれるビジネススキル読本
           
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        □■『地下鉄は誰のものか』ちくま新書 税込735円■□
 
    東京の地下鉄は2つの事業体によって運営されている。
    そのためとんでもない不便を強いられているのは
          利用者なのである……
    
      改革のためには通勤苦の現状をよしとする
        既得権益者との戦いが必要であり、
    利用者自身もいまどんな不合理にさらされているか、
         よく知らなければならない

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   〇大震災後、東京都を陣頭指揮する副知事の思考と行動20カ条〇

        首都直下型地震への取り組みとは何か
    
            □■『決断する力』■□
        (PHPビジネス新書 税込840円)     

           「いざ」というとき、立ち止まるな!
             走りながら考えろ。

 ソーシャルネットワークを使った情報収集・発信・即断即決→事後承認、
 見えない恐怖を可視化する、先を見通してリスクの芽を摘む、昨日を基準
 に今日を生きない……。大震災後、東京都を陣頭指揮するリーダーが、
 首都直下型地震対策として自ら実践しているノウハウを、ビジネスマン
 向けにアレンジして紹介!   
    
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          □■『東條英機 処刑の日 』■□
       〔アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」〕
          (文春文庫 税込630円)     
   
                猪瀬直樹氏は、
      子爵夫人の日記に残された謎を解き明かしながら、
           アメリカが日本に仕掛けた
     対日占領政策の大きな構図を浮かび上がらせていく。
    それによって、現代の日本と占領期の日本との間に漂う
        霧のような薄闇を払っていくのである。

                      梯久美子(「解説」より)

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          □■『昭和16年夏の敗戦』 □■
          (中公文庫 税込680円)

 1983年に世界文化社から刊行され、文春文庫になり、『猪瀬直樹著作集』に
入り、ロングセラーとして版を重ね昨年6月に中公文庫に収録された作品です。

 巻末には勝間和代さんとの特別対談「日米開戦に見る日本人の『決める力』」
が収録されました。

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      □■『言葉の力――「作家の視点」で国をつくる 』■□
            (中公新書 税込777円)

「東京都副知事で作家の言葉論。ツイッターで文章力を鍛えるには口語体では
なく文章語で書くことだと説く。読書は『10ページ読書』を勧める。それだけ
で頭の中に検索のキーワードができ上がると言う。また、小泉純一郎は<俳句
のように凝縮した1行の力強さがある>が、菅直人は<ページに言葉が埋まっ
ているだけ>といった分析等も興味深い」(読売新聞 8月14日付)

                *

     作家として、東京都副知事として進める「言語力再生」。
 サッカー界にも導入された「言語技術」やツイッターやフェイスブックなど
のソーシャル・ネットワークのほか、三島や太宰の文体にいたるまで、グロー
バル時代に不可欠なコミュニケーション力の目的・手段を独自の視点で解説。
 
  第一部 「言語技術とは何か」
  第二部 「霞が関文学、永田町文学を解体せよ」
  第三部 「未来型読書論」

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                □■『突破する力』■□
          (青春出版社 税込800円)  

  道路公団民営化をはじめ、作家として、東京都の副知事として、
      さまざまな世間の“壁”を突き破ってきた著者が、
     自らの体験を踏まえて綴る、人生を面白くする
          本気の仕事&生き方論。
  
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