2013年08月26日発行 第0762号 特別
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■■■ 日本国の研究
■■■ 不安との訣別/再生のカルテ
■■■ 編集長 猪瀬直樹
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「心のデフレを取り払うための希望、それが東京五輪」
2020年のオリンピック開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)
総会を前に、東京招致を祈願する出陣式が8月23日金曜日夕刻、開かれました。
9月7日の本番で演説に立つ安倍晋三首相と猪瀬直樹が、それぞれ「2020年東
京」の実現を誓いあいました。
□ 猪瀬直樹東京都知事(東京招致委員会会長)
安部総理大臣をはじめ、ここにお集まりの皆様の応援があって、やっとここ
までまいりました。改めて感謝申し上げます。1964年の東京オリンピックは、
日本が敗戦から完全に立ち直り、国際社会にその存在感を示す、そういうオリ
ンピックでした。
そして、2020年、東京オリンピック・パラリンピックの招致は、心のデフレ
を取り払い、そして、被災地の復興を懸命にやり、そして、新しい成長を目標
として希望を創る、そういうオリンピックに、パラリンピックになると期待し
て、がんばりたい。
そして、世界の平和のトップリーダーである日本という国の存在感を示せれ
ばいちばん素晴しいことだと思います。
昨年の5月、IOCの調査では、オリンピックの支持率、たった47パーセン
トでした。しかし、ロンドン・オリンピックで日本の選手が活躍し、銀座のパ
レードで50万人が集まりました。支持率は66パーセントでした。そして1月、
IOCの正式な覆面調査がありました。支持率は70パーセントになりました。
そして、昨日発表された、文部科学省の国民調査によると、92パーセントの国
民が支持していると、こういうことであります(会場から拍手)。
これは、各界の皆様のご尽力の賜物だと思います。本当に感謝申し上げます。
ブエノスアイレスまであと15日、残すのみとなりました。何としてでも東京招
致を勝ち取りたい! いま、皆さんがそう思っていることがいちばん大事で、
チーム日本が動いています。そして、チーム日本の力がこの招致の成功を決め
ると思います。
もちろん、我われ、ブエノスアイレスに行って、プレゼンテーションして頑
張ります。これまでもIOCの委員の皆さんに、さまざまなかたちでアプロー
チしてきましたが、ブエノスアイレスで、安倍総理をはじめ、チームで戦いま
す。
そして、皆さんの東京・日本からの応援の声をブエノスアイレスに届けてく
ださること、お願いいたします。
ほんとうに今日は出陣式、この皆さんの熱い熱気を感じながら、幾度も幾度
も感謝を申し上げるということしかありません。ありがとうございます。
□ 安倍 晋三首相(招致委員会評議会最高顧問)
安倍晋三でございます。
92パーセントの支持率! 私達政治家にとっては、夢のような支持率であり
ます。
先ほど、知事がおっしゃったように1964年のオリンピック、東京招致に決定
したのは、1959年です。戦争が終わって、まだたった14年、敗戦から14年。今
の日本より、もっと、もっと貧しかった。あの貧しい日本が、なぜ、東京招致
に成功したか。
それはあの時、日本人みんなが燃えるような思い、熱意で、「東京でオリン
ピック」を願った。この熱意こそが、成功に繋がったと思います。
例えば、ロサンゼルスの日系二世の和田勇さん。当時総理大臣であった、私
の祖父の岸信介の依頼に応え、私費を投じて、40日間、中南米諸国10カ国を周
って東京招致を呼び掛けました。あとで和田さんは、こう語っていました、「
もし、日本でオリンピックが開催されたら、日本は、ジャンプできるかもしれ
ない。日本人に、勇気と自信を与える。これが、私の使命であり、責任である」
と、こうおっしゃっていた。
和田さんの祖の地である日本が再びかがやく! この思いが、和田さんを突
き動かしたのではないのかなぁと、思います。和田さんの働きがなければ、東
京招致は、おそらく成功していなかったと思う。和田さんだけではなくて、あ
の東京招致、一生懸命がんばった人達の誰か一人の力が欠けていても、私は、
東京招致は成功していなかったと思います。
今日は、まさに、800人のみなさんに、ここにお集まりを頂きました。私
達みんなが、それぞれの使命と責任を果たすことによって、9月7日、ブエノ
スアイレスの会場に、「2020年東京」、このアナウンスを響かせようではあり
ませんか。私も、ブエノスアイレスに行きます。2020年東京! みなさん、共
にがんばりましょう。
(出陣式に先立つ記者会見の動画は、facebook版「東京都知事猪瀬直樹の部屋」
で視聴できます。 https://www.facebook.com/governor.tokyo )
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猪瀬直樹の新着情報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■掲載情報
・8月5日発行『潮』9月号で対談、e-Educationプロジェクト代表・税所篤快
×猪瀬直樹「世界の貧困地帯に『予備校事業』を輸出する」が掲載されてい
ます。連載対談「日本を変える次世代の騎手たち」の第15回。
・8月22日発行『月刊BOSS』10月号、2020東京オリンピック・パラリンピック
招致についてのインタビューが掲載されました。
・YouTubeにて、8月3日に放送された MXテレビ9CH『東京からはじめよ
う』(ゲスト:二宮清純氏)がアップされています。
https://www.youtube.com/playlist?list=PL874C650250E25DD7
・9月1日(日)午後9時~9時30分、MXテレビ9CH「TOKYO BOY」でテリー
伊藤さんとの対談を放送、オリンピック・パラリンピック招致への決意を語
ります。
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