YOL事件:記事見出しの模倣と不法行為 part2/2
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YOL事件:記事見出しの模倣と不法行為 part2/2

2017-03-04 12:00

    YOL事件の続きです。

    http://ch.nicovideo.jp/it-patent/blomaga/ar1198057


    前回紹介した①~③の事実によれば、被告は


    イ 原告に無断で、営利の目的をもって、かつ、反復継続して、しかも、

    ロ YOL見出しが作成されて間もないいわば情報の鮮度が高い時期に、

    ハ YOL見出し等に依拠して、

    二 特段の労力を要することも無く

    ホ これらをデッドコピーしていリンク見出しを作成し、

    へ 実質的に見出しを配信しているものであって、

    ト 被告のサービスが原告のサービスと競合する面がある


    として、不法行為を認定しました。


    トの競合性については、「競合する面があることも否定できない」という表現を使い、完全な競合性までは要求していないようです。


    実際、YOLでは、被告が毎日数百個のリンクを貼っている中、原告のリンクは10個以下であり、必ずしも依存度は高くなかったようです(実際、被告サービスによって、YOL見出しのアクセス数が実際に減少したという事実は証拠上見つかっていない、とされている)。



    著作権法の保護を受けない情報財が、一般不法行為に該当するかどうかについては、


    ・佐賀綿包袋事件

    ・木目化粧紙事件

    ・コンベヤベルトカバー設計図事件

    ・翼システム事件


    などがあります。


    なお、若干論点はことなりますが、著作権法(特に6条)の保護を受けない著作物について、不法行為が成立するかという事件について、北朝鮮事件があります。


    また、特定の相手方に事業上のダメージを与えることを目的とした損害賠償請求については、厳格に解釈するという、


    サイボウズ事件

    ケイコとマナブ事件

    スケジュール管理ソフト事件


    があります。


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